昼頃、冷凍食品を買いにスーパーへ行った。駐車場に停まっている一台の車の中にいる誰かが、バンバン窓を叩きまくっていた。警備のおっちゃんと、店員が二人、車の周りを右往左往していた。車の中を覗いていた。そのあいだもずっと中にいる誰かは窓をバンバン叩き続けていた。らちが明かないようだったが、事情はわからない。
Kは尾形亀之助の『美しい街』を「読んでほしいから」という理由で、古本屋で俺に買ってくれた。予想以上に食らってしまい、どうして今まで俺にこの詩人の存在を教えてくれなかったのかと思った。窓から飛び降りたくなった。