最近のマイブームは、収納・片付け動画を観ることだ。収納・片付け動画にはざっくりと3つの傾向がある。
①どうやったら片付くか?物が減らせるか?の理念を説く動画
②具体的な片付けBefore/Afterを見せてくれる動画
③収納グッズを渉猟しより良い収納を日々追及する動画
半年前、終の棲家だと思っていた家から実家に引っ越してきた。実家で私にあてがわれた部屋は布団部屋兼物置で、そこに壁のように引っ越し段ボール箱Lサイズが3段ずつそびえていたせいで、部屋に居る間に地震が起きるとダッシュで部屋から抜け出す生活であった。東北地方は地震が多い。「震度5からが地震」といった感覚さえある。私がどれだけ毎日ぎりぎりで暮らしていたかがお分かりいただけるだろう。
収納動画なんて以前の私なら絶対に興味を持たなかっただろう。が、前回の記事に書いたように、免許を取りに行ったり資格の勉強をしたりするうちに、「結局私はここに根を下ろすんだな」と腹が決まってきた。
地元は不便だし、関東に比べると楽しい事はほとんどないけど、老いていく親や体調に心配のある弟を置いてどこかに行くのは違うんじゃないかな、と思い始めた。ほとんど半年かけてゆっくり決心をして、そうすると自然と、部屋を片付けようと言う気持ちが沸いてきたというわけだ。
自慢ではないが、私は片付けが苦手だ。掃除は好きだしかなりこまめにやる。部屋の床は常に見えているので汚部屋というには生ぬるい。しかし、図書館司書を10年近くやっていながら、物へのラベリングをするのが非常に苦手で、常にぶっちらかしている。
これじゃあだめだわ、プロの力を借りよう。
早めにプロに頼れるのが私の長所である。収納、片付け、そういったワードをYoutubeの検索欄に入れると出るわ出るわ収納動画。とりあえず上記①にあたる片付けの理念動画を観た。「捨てるべき服と残すべき服」というものだった。(URLを見失ってしまった)
それを観ながら、そうだそうだ、この服もう思い出だけで所持している、捨てよう、とたんまり捨てて、比較的新しいものは近所のリサイクルショップに持って行った。母親は最後まで「古着なんて売れるわけがない」と半信半疑どころか零信全疑ぐらいだったが、わりといい値段で処分できた。これで味をしめた。片づけをすると空間が生まれるし、さらに小銭も稼げる。良い事しかない。
そこで②の片付けBefore/After動画と、③の収納グッズお試し動画を反復横跳びし始めた。そうするとどんどん部屋の改善点が見えてくる。
・デスク上に文房具をまとめ、スタンドライトを固定したい。
・スマホ3台とKindleの充電ステーションを作りたい。
・毎日コスメを取り出すのが大変なので、スッと取り出してパッと化粧できるようにしたい。
上記の希望はすべて叶え、ますます調子に乗った私は大物に着手した。すなわち、両親を説得したうえで押し入れ収納を改善することである。
私の部屋にある押し入れには客用の布団類が雑多に詰め込まれており、私がそこにランダムに寝具を詰め込むものだから許容量を超え、引き戸が永遠に閉まらないかに思えた。だが、数多の収納動画を観てきた私の眼力は見逃さなかった。積み上げられた布団の上部に40センチほどのデッドスペースがあることを。さらに天袋の空間が遊びまくっていることを。
まず今朝起きて母親を説得し、母親を通じて父親に「私が部屋の片づけをするついでに押し入れもきれいにするのだ。悪い条件ではあるまい」と交渉した。交渉は難航を極めた。交渉術の基本はまず味方を増やすことだ。私&母VS父という2:1の構図で説得する。さらに図解で理解を促し、具体的な商品としてはこういうものがある、と候補を見せれば完璧だ。ニトリなんて安物ばかり置いている得体の知れない店、という団塊世代の偏見を砕くためにもう一押し必要か。
「私、ニトリの会員だからポイントが付くよ。」
両親は陥落した。ポイント、会員、特典、そういったものを無視できる両親ではなかった。そして三人でニトリへ繰り出した。
・ワイヤー収納ボックス 1個
・アルミ板が入っているので布団の重みでたわまない衣装ケース 4個
そういったものを並べて収納したところ、すばらしくうっとりするような押し入れになった。しかし今まで問題なく入っていたはずの毛布・掛け布団類がはみ出てしまい、スペースキャットと化しているのが今の私。素人にいきなり押し入れは無理があったようだ。でもまあ、永遠にふとんが挟まって閉まらないかに思えた押し入れの引き戸が数年ぶりに閉まったので良いとする。一勝一引き分けって感じ。
↓この方の動画見てると「うお~~そうやって物を分類すればいいのか」「うお~~~私もできそう!ここを快適空間に!」と参考になるのでリンク貼っておきます。GWにも引き続き片付けしてお部屋を快適にしていきたい。
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