なにか嫌な記憶や考えが頭をよぎると、とっさに「しね!」など悪態をつく癖がある。
どんな癖だよと言われたらまったくもってその通りだが、とにかく自然と口から出てきてしまって、自分でも止められない。
絵を描いている時も「あーくそ」とか「殺すぞ」とか言いながら描くので周りから見たら危ない人だろう。
しかし私にとって、頭の中で瞬間的に現れる辛い思い出や嫌な考えを打ち消すのは結構大変なことだ。少なくとも一日2回は嫌な思い出が頭をよぎり、私は架空に向かって呪詛を唱えている。
とうとう精神科で症状について尋ねると、「その悪態は発達障害からくる脳のフラッシュバックに独自に対応したものだ」と言われた。それまではネットで調べた知識などから「自分は汚言症だ」と思っていた。自己診断はよくないね。
汚言症だと思っていた時は治さなきゃいけない悪い癖だと思っていたけど、今は自分が生きていく上で自分なりに思いついたファンキーなライフハックだと認識してる。
今日もやっぱり具合が悪くてベッドに入った時「しね」と言ったし、そばにいた兄に「え…?」と怖がられたが、もうしょうがないのだ。寝言のふりして黙った