2020年の5月頃にフォロワさん方のやってた小説の書き方公開が楽しくて嬉しくてたまらなかったので便乗し、自己分析の難しさを噛み締めました。それから4年くらい経ったわけですが、またフォロワさんが小説の書き方公開してるのを見たのと、以前書いた内容を見つけたので2024年改訂版として追記しました(2024.10)
【1:日頃の想像とネタ出し】
推しカプの想像はライフワークです。業務に慣れると気持ちに余裕もあるので仕事中になんか考えてたり、でも帰宅する頃には忘れちゃってることもたくさんあったので記憶に残ってた屈強な想像がツイートに残ってたりしました。あとは布団に入ってから寝るまでの間にも想像力が働くことが多いです。それでテンション上がってきてなかなか寝つかないこともあるので厄介ですね。
ツイートして満足することもあれば、これで文章書くぞ〜!ってなる時もあります。まちまちです。考えたことを粗方ツイートするとそれで満足しちゃうことが多いんですよね。なんかこう、もう吐き出したしいいかなって感じがしちゃうので…。
短編は思いついたら勢いで書けるところまで書いていきます。必要時調べ物。
本を作るようになってから中編・長編はプロットを書くようになりました。書きたい話が長くなるほどね、書きたかったこととか考えてたこと忘れちゃうんですよね!びっくりします。
【2:プロットと調べ物】
長編は今のところ本にするやつしか書いてないので、本を作るぞってなった時の自分流のプロットの書き方のお話しますね。プロットは毎回ノートに手書きしてます。手で文字書いてる時が一番ネタ出す頭が働いてる気がするのと、私の場合プロットはノートの方が見やすいので。
プロットの1ページ目には仮のタイトルと、どんなことを書きたいかをとりあえず箇条書きか、ある程度話が浮かんでるならそれも書いていきます。これネタ出しですね。でもこの辺もノートに書いておくと探す手間が省けるのでいいですよ。私はすぐどこに書き残しておいたのか忘れちゃうのでね。仮のタイトルってしてますけど、この仮タイトルがそのまま採用されることが多いです。タイトル先行で思い浮かぶパターンもままあります。タイトル決まるとなんとなく方向性が見えてくるような気がするんですよね。気持ちが大事。
どんな話を書きたいか定まってきたら、それでどんなラストに持っていきたいか頑張って考えます。本作るようになるまではどんな話も見切り発車でした。着地点が決まらないせいでぶん投げたままになってるネタもあるので…万が一にも話のオチがつかないので新刊落としましたなんて言わなくて済むように大まかな着地点は決めるようにしてます。で、着地点を決めたら2ページ目、お話をラストから考えていきます。ネタ出しの時点でどんな始まり方するかとか話の書きたい部分とかは出てるので、ラストに持っていきたいところから遡って、何があるとその結果に繋がるかなって考えていきます。これやると、書きたいシーンと着地点の間に何が足りてないのか分かるような気がします。気持ちの問題なので気づかないままスルーしてることもありますけど、見切り発車してた頃よりは頭の中が整理されてるんじゃないでしょうか。
それで、3ページ目からは時系列順で話の流れを書き出します。できるだけ詳しく書きます。後でボツにしてもいいから何でも書き込みます。この時に調べ物もしてますね。調べ物、大好きなんですけどいつも気が変になりそうになります。
マグ7の時の調べ物はもっぱら書籍でした。『大いなる酒場』には本当に頭が上がらないです。ありがとう、『大いなる酒場』。おすすめです。あとヒストリー・チャンネルとディスカバリー・チャンネル!南北戦争の時のごはんについてとか放送してくれててめちゃくちゃ参考になります。それからネットで当時の地図を探して、どんな町があったのかは調べてました。1年ずれると町がなくなってるなんてこともよくあるので恐ろしいです。
ハンターキラーは特殊部隊のこと調べましたね。書籍とネット、映画やディスカバリー・チャンネルです。最近では英語がろくすっぽできなくてもページ翻訳使ってわかることが増えてきたので便利です。ディスカバリー・チャンネルはすごくありがたくて、アーカンソーと同じバージニア級潜水艦の解説を放送してくれてたんですよ。理解が深まります。場所についてはGoogleマップにお世話になりました。
SDは現代だし高校生だしと思っていつもより調べ物簡単だろと侮ってたこともあるんですけど全然そんなことありませんでした。まずバスケットボールのことがよくわからない。スポーツのルールや定石を理解するというのはスポーツと縁遠かった人間には本当に難しいことです。いまだによくわかりません。地図については主にGoogleマップですが、年代が近いとかえってピンポイントな地図って入手するのが難しいです。100年前くらいの方が簡単に手に入る気がします。正直SDが書くの1番難儀です。書き手の知識不足が今までで最も露呈しやすいので…。原作軸で書くなら1番手軽に参考にできるのは当時の観光ガイドブックかなと思います。地図もあるし、物や交通機関の価格も載っているので大助かりです。(追記)
こんな感じでプロットを書き上げます。時間はだいたい調べ物に費やされています。
これは同じ世界観で書く時にやるんですけど、年表ね、年表作ります。年表大好きなんですよ。本編が何年で、それ以前にはこんな出来事がありましたよってやつです。マグ7なら本編は1879年、南北戦争の終わりが1865年となるとその間に歴史的にどんなことが起きてたか、その間ビリグはどこにいて何をしてたかなっていうのを書きました。ハンターキラーだと本編は2017年、9.11が起きたのが2001年で不朽の自由作戦の終結が2014年…その間のビーマン隊長とホールの所属はどこで階級はなんだったかとかを書きました。プロットはノートに手書きですけど、年表は追加が楽なのでエクセルで作ってます。何度も言いますが私は忘れっぽいので、これがあると過去の話を出す時とかにこいつらその時なにしてたんだ?がすぐに確認できるので楽です。
【3:書く】
書くのに使うのはノートPC、相棒はMacBookさんです。カフェ原稿する時もこいつを使用して、仕事してる感を出しながら書きます。自宅にいる時はPCの横にプロット書いたノートと飲み物と作業用おやつを用意して原稿に臨みます。
私はネタ出しの想像が映像型なので、話を書く時は脳内にある映像を文字に起こしていきます。脳内映画館で上映されている映画のノベライズを書いてるような感じです。自分の脳内映像の風景とか人物とかの動きを伝えられるように書きます。書いてるつもりです。推しカプがそこに生きてる感じを出したいので、できる限り詳細に場面の説明は入れるようにしてます。それで実際生きてる感じが出てるのかはどうなんですかね…伝わってればいいなと思います。あとは人物を書く時に、その人の感情を言葉ばかりで明記しないように気を付けてます。最近ですね。顔色や表情、仕草をちゃんと描写しようと試みてるところです。
プロットをしっかり書いたつもりでも、プロットから外れたり出だしから違ったりします。それでも話の本筋というか、書きたいテーマみたいのから外れてなければいいかなってことでプロットを書き直しながら書いてます。
これは毎回なんですけど、すけべシーンのところ、プロットには「セックス」とだけしか書いてないんですよ!プロット書いてた当時の私が悪いんですけど!めちゃくちゃ腹立ちます。せめて場所と体位くらい書いておけよって本文書いてる私は毎回頭にきてるんですけど、プロット書いてる時の私はとにかくここですけべを書きたいとしか思ってないので「セックス」としか書いてないんですよね。なので毎回本文書きながらすけべシーンを組み立てます。この時すけべシーンは脳内委員会で審議にかけられます。ストーリー展開としてこのすけべシーンは必要か否かが審議されるんですが、この脳内委員会は結構厳しいので、すけべシーンがカットされることもあります。エクソシストパロ本書いた時は脳内委員会から「このすけべ、不要では?」と言われたので全年齢本になりました。
脳内委員会が口を出してくるのはすけべシーンについてだけですが、書き進めながら引っかかるところが絶対出てくるのでその都度調べ物をします。時代背景とか、登場させたい物とか土地とか。ハンターキラーでは戦闘シーンを書くのに何度も調べ物をしたり、でも従軍経験ないし…と言い訳をしたりを繰り返しながら書いてました。アフガニスタン情勢はどうなのかとか、この時使用された武器ってどんなものがあったのかな、とか。それから『去年のふたりの部屋』では米軍内のレイプ問題とか法律関係とかも調べて参考にしてます。素人調べですけど。本編を書きながら並行して調べ物もずっとしてるような感じです。わからないことがいっぱいあります。
調べたことと自分で考えたお話の辻褄が合うように心がけてはいますが、ただ調べただけだとやっぱり忘れちゃうのでノートにメモを残すし、プロットに線を伸ばして注釈をつけたりしています。本文を書くのと修正とを同時進行させてるような感じなんですかね…それでもやっぱり粗は出てくるんですけど。
書く時の文体は、自分ではちょっと硬めを意識して書いてます。私がそういうのが好きなので。ただ私はめちゃくちゃ影響受けやすいタイプなので、直近で読んだ本でこの本好きだ〜!ってなった文体にすぐ引きずられちゃうんですよ。でも書いてる時に何か別の本読みたくなる時ってすごくあって…読み終わってよっしゃ書くぞ!ってなるとすごく筆が進んだりするんです。なので、書いてる途中で文体とか表現の仕方とか引きずられすぎないようには気を付けてます。でも本当、自分の今の文体・文章は読みやすいかって言われると自信がないので、もっと読みやすい文章書けるようにいろんな本を読まないとなって思ってます。受けた影響を自分の中でちゃんと出力できるようにしていきたいです。本当ね、私の書いた短編でも中編でも長編でも、読みやすかったかな、大丈夫だったかなっていつも気になりますよ…。
【4:校正】
誤字王の名をほしいままにした同人誌を出したこともあるくらいなので、誤字はめっちゃ多いので校正必須です。締め切りまで余裕があれば一章ごとに区切って校正します。時間がない時にはもう全部通しで校正するしかないです。校正にはWordの読み上げ機能を使用してます。めちゃくちゃ聞いてて恥ずかしいんですけど、フォロワさんに教えてもらったこれが一番誤字発見率が高いです。
あまりにも切羽詰まりすぎて、6月に出したSD本は別ジャンルのフォロワに校正してもらいました。そのため今まで出した本の中で最も誤字脱字の少ない本になっております。7月には校正をしてくれたフォロワの本を私が校正しました。誰かの目を借りると誤字脱字だけじゃなく、この表記で合ってる?こういう表現ってする?とかいろいろ気づいてもらえて本当にありがたかったです。ありがとうフォロワ。(追記)
【5:書きたいもの】
私はたぶん、推しカプと彼らを通り過ぎていくものが好きなんだろうなって最近思いました。長編になるとその辺がじっくり書けるので、モブキャラも出すし推しカプとは関係ない話も入れたくなります。カットしても話はわかるし、絶対必要かと問われればそんなことはないんでしょうけど、書きたいし書いた方が作品の中で推しが生きてる世界が広がる気がするんですよ。気持ちです。気持ちの問題ですけど、感想いただいた時にモブとの絡みが好きって言ってもらえた時は嬉しかったし安心しましたね!そういう通りすぎるものを書こうとして今のところ1番うまくいったのは『魔の山』なんじゃないでしょうか。
書く上での価値観とか、倫理観とか、映画アカでフォロワさんたちと絡む間にいろいろ変わったり広がったりしました。1番そういう面に切り込んで描けたのは『去年のふたりの部屋』かなと思います。マグ7の時も差別のこととかはチラチラ書いてはいたつもりなんですけど、それよりもぐいぐい突っ込んで書けたかな…。その分読んでてずっと楽しー!ってなるような内容じゃなかったので、書いている間何度もこれ本当におもしろいのか…?ってなりました。この作品はビーホルが1度別れてヨリを戻すところが見たいと思って書き始めたんですが、そもそも軍隊内での恋愛事情は?って調べたりフォロワさんのツイート見たりしてるうちに、軍隊内で年間1万人以上もレイプが起きてるってことやしかもその大半が泣き寝入りで加害者は無罪放免のままっていうことを知ったらそういうことも書かなきゃって気になったんですよ。そういうのを素通りしたくないなと思って。ラスト、というかそこで起こった問題の片付け方には悩みました。悪いことした奴はちゃんと悪事が公になって逮捕されて罰を受けて…っていうのも考えたんですけど、舞台にした2010年時点ではきっとそこまで持っていけないだろうと思いました。でも悪いことした側が何のダメージも受けないのも嫌だったんですよ。なので勧善懲悪とまではいかないまでも、これから良い方向に変わりそうだなっていう期待を持てるような締め括りを目指しました。
登場させる人物の内面とか、面倒くせー!って感じの心の動きとかをもっともっと書きたいし書くのが好きです。言葉にしきれないものとか、相手を思って失敗したり不器用ながら必死こいて寄り添おうとしたりとか。そういうのがね、好きなんですよね。
あとね、やっぱりすけべが書きたいです。推しカプのすけべ。入ってないと結局左右がどちらかはわからないというフォロワさんの言葉を胸に抱きながら、私の推しカプはこれだと布教の意味を込めてすけべが書きたい気持ちが大きいです。脳内委員会からOKが出れば。
今はバスケットボールが書きたいです。もともとそのキャラの職業だったり日頃やっていることは話に入れたいタイプなのでリョ三書くならバスケの描写も!と思うんですが、バスケをさせるのがすごく難しいです。これが伸び代になるといいですね。それから、これまで書いてきた作品の登場人物たちってみんないい歳の大人だったので、SDで日本の高校生を書くとなるとものの考え方やその表出の仕方をどうするかって書くの難しいなと改めて思いました。大人もたいがい未熟ですが、10代には10代の未熟さがあるはずです。高校卒業後の話を書くにしても今まで書いてた推しカプより圧倒的に年齢が若いので、その若さや未熟さゆえに上手くいくこといかないこと、そういうものを意識して書けるようにしたいなと思っています。(追記)
【6:おわりに】
こう、自分について振り返ってそれを文字に起こすって難しいですね…!自己分析!
フォロワさんたちが書いてくれた小説の書き方みたいに読んで実のあるものになってるかは全く自信がないんですが、今の自分を振り返る良い機会になりました。
文字書きのくせに感想送るの下手くそだし、感想のお返事書くのも下手くそなんですけど、本当いただけるとめちゃくちゃ嬉しいしモチベが上がるので、よかったら感想くださいね…!欲しがりで申し訳ない!
きっとまた時間が経つと書き方も書きたいこともいろいろ変わってくると思いますが、良い方向に成長できてればいいなと思います。
なんだか長くてとっ散らかった文章になっちゃいましたね。ここまで読んでいただきありがとうございました!