鮫島記者に煽られて福来スズ子と茨田りつ子の対談(という名のデスマッチ)が実現。レフェリー鮫島の思惑通り、2人の会話はエキサイト。そこにタオルを投げたのは幼い愛子の泣き声だった。後日、鮫島の悪巧みに気づいて素直にスズ子に謝罪するりつ子。
ほどなくしてりつ子はスズ子の元へ家政婦の大野さんを派遣する。りつ子は子どもを手放したくない親の気持ちも、子どもを預ければどれだけ働くのが楽かも知っている女性だ。そして赤子の時に面倒を見ていた愛子のことが我が子同様に可愛くて仕方ないはず。赤子の愛子は、本当は我が子を自分で育てたかったかつてのりつ子に手を差し伸べた天使でもあったはずだ。あの日の自分のifのスズ子を、そして可愛い愛子を、同郷の信頼できる人物、大野さんに託したのではないだろうか。大野さんはプロの仕事ぶり、愛子はすぐに大野さんとの生活に馴染み、落ち着いて暮らせるようになった。
今週はスズ子が寝ている愛子に子守唄のように静かに歌うヘイヘイブギー。「あなたが笑えば、わたしも笑う、ヘイヘーイ」羽鳥先生は陽気な恋の歌として作ったけど、それを親子愛に変換したのは上手い。ピアニッシモのブギのリズムで物語に強弱をつけたのも上手い。子役愛子ちゃんをはじめ、演じる人も皆上手い。私はこのお話は全方位に上手く考えられていると思うのだけどな。安心して見ていられる。