見終わって数時間、まだダメージを引きずっている。写真の日付、元町の高架下っぽい風景、数十分後に起きたであろう阪神淡路大震災。そこで亡くなるらしい主人公親子。あんなに愉快な人たちが、やっと仲直りしたのに、なぜ。
タイムスリップするような感覚。2年前まで住んでいた大好きな街の変わり果てた姿。それを見ている若き日の自分。繋がらない電話。幸い身近な人は皆無事だったけど、自分が年をとった分、人の悲しみに敏感になっているのか、思い出した今の方があの時よりもさらに苦しく感じる。
ここまでさんざん叩かれているらしいこのドラマがいよいよ仕込みを見せてきた。来週も楽しみ。
さてドラマの内容とは無関係だが、夫が「(周囲にふてほどを見てる人が多く)最近若い子に『昭和って本当にああだったんですか?』と聞かれる(しかし自分は見ていないので何が何だかさっぱり)」とこぼしていた。私は「その通りと答えればいい」と言ったが娘の回答は違った。「彼らは本当に昭和の現実を知りたいわけではない。そういうことを聞くとおじさんが喜ぶと思って話のとっかかりにしているだけだ」なるほど。おじさんとの話題に困っての忖度。おじさんに気持ちよく語らせ適当に相槌打つための。ああー年をとるって辛い。そんな扱いされるの嫌だ。でもそれも順送りなのかもね。今は若い彼らも、令和の不適切を話題にされる日も来るのだ。例えば昔は政治家がおじいちゃんばっかりで裏金作っても辞職しなくてよかったんでしょ、令和ヤバいっすね、とかなんとか。