「不適切にもほどがある」第4話で沢田研二「カサブランカ・ダンディ」の冒頭の歌詞に対して「パワハラっていうかDVじゃん」とツッコむネタがあった。
ききわけのない女の頬を
ひとつふたつ はりたおして
でもこの曲、そのあとサビで
ボギー ボギー
あんたの時代はよかった
と歌っており、そういう昔の時代を羨ましく思う構造の歌詞になっている。
「カサブランカ・ダンディ」の「カサブランカ」は1942年のアメリカ映画のタイトルからとっており、「ボギー」というのは主演のハンフリー・ボガートの愛称。
「カサブランカ・ダンディ」は1979年リリースで、当時のわたしはまだ幼くて「カサブランカ」がネタ元とは知らなかった。
ということで、「DVじゃん」とツッコまれたことが許されていた(?)のは82年前ということになる。
でも、DV行為が許されていた時代を「よかった」と言ってる時点でコンプライアンス違反とも言える。2024年と1986年を比較して描くドラマの中に、1979年と1942年を比較する構造を持った曲を誤解させるような切り取り方で取り上げたのも狙いなのかもと深読みしたくなったりする。
あと、ジュリーっぽく歌った阿部サダヲが、口に入れたウィスキーをジュリーがやってたように霧吹きみたいに吹かなかったところもコンプライアンスかなと思ったりもした。
ジュリーというのは沢田研二の愛称です。念のための補足。