ライターとして取材に行くと、ごくたまに文章の書き方についてアドバイスを求められることがある。専業ライターじゃないし、わたしなんてたいしたことないですよと言い訳しつつもこんなことを答えている。
大事なのは、まずは細部を気にせずとにかく最後まで書き上げること。そして時間をかけてそれを推敲していくこと。
絵を描くときは、まずラフを描いてから段階を追って仕上げていくのが当たり前だけど、文章は一発で完成させようとしてしまう人も多い。原稿用紙を手書きで埋めていくアナログ時代の経験からそういう考え方になってしまっているのかもしれない。
書き上げたもののあら探しのために推敲するというより、最初に書いたものは叩き台でそこからブラッシュアップしていくイメージがいいと思う。