好きなイマーシブシアターの要素【2024年1月版】

astar
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はじめに

巷で噂になっているように、2024年は「イマーシブ元年」と言われ、様々な団体が各々の考えるイマーシブ体験を提供するようになるだろう。「イマーシブ」を関する体験のうち、イマーシブシアターと呼ばれるジャンルはSLEEP NO MOREを発端にこれまでいくつかの作品が生み出されてきている。

イマーシブシアターとひとくちに言っても、セリフの有無、観客の立ち位置、物語への介入度等、その形式には団体ごと/公演ごとにかなり大きな差がある。

ここでは、そんな多種多様な「イマーシブシアター」の形式のうち、現時点での自分の好みをメモしておく。無論、好みは時を経るにつれて変わりゆくものであるし、好みの要素が入っているからといって必ずしも好きというわけでもない。

2024年1月時点の好み

・ダンスパフォーマンス中心のほうが好き

一般的な演劇において人が怒鳴ったり大きい声を出したりするのが苦手なので、下手な音声による芝居をされるよりは、動きで感情を伝えるダンスパフォーマンスが中心の方が好み

・音声情報もあったほうがいい(ダンスパフォーマンス中心の場合)

音声情報はあったほうが良い。が、聞き取りづらいくらいならいっそ無いほうが良い。なくても伝えられる、伝わる感情はある。

・物語へは介入できなくても良い

参加者の行動により物語の結末が変わるのは良い。が、その手段が"謎解き"なのはあまり好みではないし、そのために好きなシーンを逃すことになるのは嫌だ。そもそもリピート前提のつくりなのは好きでは無い。リピートしても楽しめることとリピート前提に要素がつくられていることは違うと思う。

参加者が何気なく選んだ選択によって演出が少し変わる、くらいが個人的にはちょうどいい(MISSION8のあのシーンとか)

・参加者の立ち位置が場面によって変わらないほうがいい

あるシーンとあるシーンで参加者の立ち位置が流動的なのはあまり好みではない。あるときはその世界の人として扱われるのに、あるときは目の前にいるのにいないように扱われるのが苦手。一貫して見えない存在として扱われるのは問題ない。

・自由に移動して見る物語を選択できる時間があるほうが良い

誘導型のイマーシブもそれはそれで楽しいが、やはり自分で観たいシーンを選ぶことができるという自由度の高さが好き。座席固定型は好みでは無い。

・自分がネームドキャラでなくても良い

先述の話と重なるが、自分が何かの役として発声して演じるのが苦手。あるいは他の参加者がそうしているのを見るのも苦手。

・観たいシーンが観れないのは嫌

観るものを自分でハンドリングしたい。観ないことを選択した結果観れないのはいいけど、観ようとしたのに観れなかったは嫌だ。