久しぶりに朝の散歩へ行った。元々、運動不足の解消のため、朝の散歩をしていたのだが、年末から今まで仕事が忙しく、外に出る気力もなかったので休んでいた。今日は頂き物のパンがあったので、パンと途中で購入した牛乳を持って、海の見える場所で朝食をとることにした。
朝の海は穏やかだ。田舎なので人通りもなく、聞こえるのは波の音と鳥の声くらいしかしない。そういえば、自分の「朝海」という名前も朝の海っていいな〜とか、夜がつく名前は多いのに朝がつく名前ってあんまり見ないよな〜とかいう理由から付けたのだった。そもそも朝と夜だったら朝の方が好きだ…と思う。あまり朝型とか夜型とかを気にしてなかったのだが、他人との会話から自分は朝型だということを自覚した。学生時代のアルバイトもずっと朝の時間帯で働いていた。早朝に起きるのはしんどいところもあったが、それよりも電車の窓から日が昇っていくところを見ることが好きだったし、時給も高くて人も大して来ないからラッキーくらいに思っていた気がする。「昼も働いてみない？」と言われ昼頃まで働いたりもしたが、ひっきりなしに入店してくる人々と目が回るような忙しさの厨房に入るのは辛かった。同じ金を稼ぐ手段としてなら、朝早く起きてのんびり仕事したほうが自分には合っている。社会人になった今も、他の人より少し早く出社して誰からもチャットの飛んでこない、貴重な時間を過ごすのが好きだ。
そんなふうに少し昔のことを思い出しながら、朝の淡い光を浴びて帰宅した。