「ネトフリにメイドインアビスの二期きてるぞ〜」と友人に言われたので、続きを見ました。
鬱アニメと名高いメイドインアビスですが、実はそこまで食指が動かずずっと見ていなかったんですが、前述の友人に進められてちょっと前に一期と映画を見たんですよね。
メイドインアビスのあらすじはこちら。
人類最後の秘境と呼ばれる、未だ底知れぬ巨大な縦穴「アビス」。その大穴の縁に作られた街には、アビスの探検を担う「探窟家」たちが暮らしていた。彼らは命がけの危険と引き換えに、日々の糧や超常の「遺物」、そして未知へのロマンを求め、今日も奈落に挑み続けている。
ヒロインのリコは孤児院で暮らす探窟家見習い。アビスへの憧れが人一倍強い彼女は、母のような偉大な探窟家になることを夢見ていた。ある日の探窟で、リコは謎の存在に生命の危機を救われる。その何者かが放った熱線の跡を辿ると、そこには人間の少年そっくりのロボットが倒れていた。
リコはロボットにレグという名前を付け、孤児院の大人達の目を欺きながら、共に過ごすようになる。 レグが孤児院に入って2カ月が経つ頃、リコの母親であるライザの白笛と封書が地上に上がってくる。封書には、誰も見たことがない深層の生物の情報と「奈落の底で待つ」と書かれた紙が同封されており、その中にはレグに似たロボットのような絵も描かれていた。
ライザの封書を読んだ2人は、アビスの深層を目指すこととなる。リコは母親に会うために、レグは自分が何者なのか知るために。(Wikipedia参照)
まあこんな感じで、メイドインアビスはリコたちの冒険譚なわけです。可愛い絵柄なんですが、グロもあるし容赦のない酷な展開が結構あるんですねぇ……。
映画がすごく良かったので2期どうなるかな〜と思いつつ心待ちにしていたんですが……。
2期、すっっっっっっっっっっっごい良かった………………………。
あんまり詳しいことはネタバレになるし、そもそも世界観の説明が長くなるので書けない(書くのがめんどくさい)んですけど、まあとりあえず2,3話だけみるか〜って言って見始めたんですけどあまりにも気になりすぎて一気見しちゃった……(見終わったら朝6時だった……)
すっごい面白かった!!!って言って感想検索したら案外酷評されてて「マジで!?」ってびっくりした。うそ!!!面白かったじゃん!!!!!個人的にメイドインアビスで一番好きな長編なんだけど!?
でもまあ、映画がものすごく王道バトルって感じですごく良く出来ていたんですよね。それに比べて2期は「成れ果て村」自体の世界観の話というか、もっと込み入った複雑な話なんですよね。だから映画と同じものを期待するとちょっと違うものをお出しされた感があるのかね?
わからんのですが「成れ果て村」においては、メイドインアビスの元々の読者層ではないところにぶっ刺さりそうなところがあるような気がする。
多分、メイドインアビスの絵柄ってすごく可愛いんですよね。すごい可愛い絵柄で幼い少年少女が書かれていて、更に要所要所であらゆる作者のフェティシズムの波動を感じる瞬間があるんですね(作者多分相当……相当アレだと思うんですけど……)そういう面もあるが故に男性人気のほうが高そうなイメージなんですよね。
なんとなーくその辺りのファン層とはズレてるような気がしないでもないというか、あんま刺さらなさそうだな〜とは思わんでもないんだよな〜。あえて「もうすごいメイドインアビス好きで!」って人じゃないほうが刺さるかも。
あとこれは余談だけどあと勧めてきた友人は「あとは漫画は長くて読みづらいし、リコの冒険が見たいのにしらんおっさんの冒険見せられてて普通にしんどかった」と言ってたので、漫画で読むとそういう感想になりがちなのかもしれん。
個人的な手触りとしては宝石の国に近いものを感じましたね。より具象的で緻密で最悪に作られた理想郷(地獄)って感じ。
酷というかおぞましいもので作られていて、救えないし滅びるべきだとも思えるんだけど、確かにそこで生きているものたちがいるんだよな。そこにはディストピアめいた部分もあるけど、それも含めて確かに生活があって歴史も文化もあってさ……。しかも、おぞましいものが作られるまでの過程にもそれぞれ思いがあってさ、一概に誰も断罪できないところがね、いいんですよ……。