少し前から3ストライク法を制定している。3ストライク法というのはカリフォルニア州などで取り入れられている法の考え方で、二度の重罪を犯したものは三度目の有罪判決が下ればそれがどんなに軽微なものでも終身刑というものらしい。らしいで取り入れてるから違うかもしれない。
私は瞬間的な気持ちの言語化が得意でなく、少し前から嫌だったことの事実と嫌だったことだけをしずかなインターネット内に非公開でメモしている(だから公開記事数に反して、ヘビーユーザーであると思う)。
どう嫌だったのかはあとで考える。その場でむりやり言葉にしようとすると、言葉にすることを重要視しすぎて真実でない結論にしてしまい、何度も読み返すうちに自分でそう思い込んでしまうことがあるからだ。
それでは嫌な気持ちをその場でどうしたらいいのかというと、これまでは瞬間沸騰機のようにブロックやリムーブしたり、それで後悔することが少なくないとわかるとミュートにして様子を見ていた。困るのは相手に悪意とか落ち度とかがはっきり見て取れないときで、好き嫌いで相手と離れたがるのは自分が人間的によくない行動をしているという自覚とそのストレスがすごかった。
そこで前述の3ストライク法を取り入れたところ、まあなんと楽になった。一度目や二度目は我慢すればよい。それも先の見えない我慢ではなくて、「次やったらどうなってるか分かってるんだろうな」という心持ちでいることができ、ストレスはずいぶん軽減された。実際にはワンストライクもツーストライクも告知しないので、どうなるか誰も知らないのだが。
ただ、今はもっと軟離陸して関係を遠くすればすればよかったと思っている。軟離陸という言葉があるのかは知らないが。むかつくことを三回でも十回でもされたとて、向こうに悪意がなかったのならやはりこちらが一度でも向こうを傷つけていい理由にはならないし、傷つけたくはなかったな、とは思うからだ。人を傷つけるのは、こちらが相手を傷つけたいと強く願った時、かつ、相手方に悪意があってすでに傷つけられた時のみに留めたい。
人間らしい人間関係をやるのは難しい。
ちなみに今回私がどうしても耐えられなかったのは「(私)さんだったら絶対(私の思ってもいない気持ち)だよ」と発言され、周りの人に私の本心と違う私の心情を流布されるということが数度続いたことだが、これは指摘して直るようなものではないような気がしており、どうすれば正解だったのか分からないでいる。