2024.02.18.嫌なものを自主的に見て、嫌な気持ちになった

辺岡
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Blueskyは誰をブロックしているのか公開される。

そうして自分をブロックしている人の一覧を見てしまったが最後、なぜ、どうして、教えてくれれば直せたんじゃないか、相互的に知り合いだったのに… と思うこともあったのたけど、当然といえば当然でもある。そもそも目に入らなければブロックする必要性もないんだから。

それにしてもBlueskyはアカウントに自分の所有するドメインを設定できたりするので、芋づる式に自分をブロックしたこいつはどういうSNSを他にやっていて、連絡先はどこで…というのがまとまって見えてしまい、よくないな、と思った。多くの人はドメインを複数は持たず、ホームに設定するから、あまりにも情報が集約されている。時として本名とか身長体重なんかよりよっぽど個人をあらわす情報が、インターネット上の真名がそこにある。

でも今日は総じていい日だった。そのことを忘れないでいようと思う。そもそも非ブロックリストをどうやったら見られるのだろうと言ったら親切な人が教えてくれたのは知らない人だ。知り合って合わなかった人もいれば、知り合いじゃなくたって持っているなかからそっと親切をわけてくれる人もいる。

非ブロックリストを見たのだって、自分で傷つくとわかっていて見に行ったのだから、傷つくべきじゃないとまでは言わない。傷つきたい日も、臭いものを嗅ぎたい日も、怒りを思い出して言語化したい日もある。問題はそれが習慣化していて そんなに怒りたくもないのに繰り返し怒る状態に陥っていないかどうかだけだ。

「こいつはいやなやつだから見たら嫌な気持ちになるぞ」と思っていてわざわざ嫌いなやつを見に行って、「思った通り最低のやつだ」と思う時、脳にはドバドバ快楽物質が出ているそうだ。猫のフレーメン反応もそうなのかな。とにかく、期待を裏切られないことが重要らしい。たしかに、新しいものや二度目のものは、楽しいはずだと思っても期待はずれなのが怖くて飛び込めないことがある。それよりずっと、期待をいい方向に裏切られる可能性がわずかにあって99パーセント予想が当たるとあれば安心だ。この悪しき習慣には予想以上に依存性があるのかもしれない。

新しいことが怖くないよと思えるくらい、新しいものに慣れたり、安心できるホームをちゃんと作った方がいいな、と思った。

@ataoka
XとBlueskyにいます。漫画が不調になると小説を書いたり、料理をしたり、いい感じにるまでフラフラしています。