感想文のフォーマット

アト
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公開:2026/5/21
食後のコーヒーを頼んだらジェラートがおまけでつきますと言われて出てきた豪華セット

六月のイベントでどうにか個人誌を出したい、いいネタはねぇかとメモ帳を漁っていたら、なぜか感想文の書き方をまとめたテキストが出てきた。なんでこんなの書いたんだろう、そもそも私は全然これにのっとった感想文を書いていないんだが……。

まあでもなんかおもろいから加筆してここにのっけておこう。


名乗るかどうかを決める

けっこうこれ、感想文送る時のデカめの分岐のような気がする。昨今は匿名ツールが多いので名乗る必要はないけど、名乗ってくれるともらったほうはお返事を書くのがちょっと楽になる。

「送り主さんありがとうございます!」より「アトさんどうもありがとう!」の方がなんも考えなくてすむ。

あと、名乗っておくと「いつもの人だな」とか「前にも感想くれたな」がわかる。ちなみに名乗ってなくても感想のテイストでいつもの人だな〜とかはわりとわかったりする。

でもまあ別にどっちでもいいです。名乗っても名乗らなくても感想は嬉しい。

どの作品についての感想か

  • ⚪︎⚪︎を拝読していてもたってもいられず感想をお送りします

  • 一気買いしたご本がどれも素晴らしかったので感想をお伝えさせてください

大抵は最新作への感想だと思いますが、わかりきったことだぜで省略はせず、基本情報として入れる方がいいような気がします。発行物めっちゃ多い人もいるんで。

感想を書きたい作品の入手経路を説明する。

  • ⚪︎月⚪︎日のイベントで購入しました

  • webオンリーで拝見しました

  • タグからたどりつきました

  • SNSでパブサをしていて偶然出会えました

教えてもらえるとありがた情報です。特にマイナージャンルだとどのルートなのかがわかると「じゃあ次もそのイベント出るか」とか「あそこの更新頻度あげるか」になったりする。

自分のデータ開示、ジャンル歴

  • 三日前に突然⚪︎⚪︎にハマりました

  • あなたの作品で⚪︎⚪︎に目覚めました

  • ⚪︎年前からずっと好きなジャンルでしたが、この度はじめてあなたの作品を拝見しました

  • ⚪︎⚪︎の頃からあなたの作品のファンです

別になくていいけどこれもありがた情報。フレッシュなハマりたての人なのか、ずっと作品好きなのかがわかると感想から読み取れる情報が増えるような気がする。

作品を読んだ動機とその結果

  • 表紙が素敵で手にとらずにいられませんでした、中身も最高でした

  • 試し読みの続きが気になったので通販を申し込みました、ようやく拝読したら想像をはるかに上回る素敵さでした

  • 友達からあなたの作品はとても面白いと勧められて拝読し、見事に沼りました

前段からここらは情報提供と開示かなと思います。

どう言う人がどんなきっかけで作品を読んでくれたのか、というのは、お客さんの動向をリサーチするタイプの書き手さんにとってはありがたい情報になるし、そうでない人にとっては書かれた感想を読む際の有用な補足情報になります。

別に年齢だの家族のデータだのを書かなくたって、「ハマりたてほやほやの人が楽しんでくれたんだな」とか「長年の沼の人が読んでくれたな」みたいなのがほの見えるとやっぱり嬉しいんじゃないでしょうか。たぶんですけど。

特に好きだったところを語る

  • 何ページ⚪︎コマ目の⚪︎⚪︎の表情が特に好きです

  • 何ページ目の「⚪︎⚪︎」という表現が刺さりすぎました

細かいピックアップをすると書いていて楽しいです。あと細かくピックアップするために再読すると思わぬ再発見があったりします。もしやこのコマのこれは…!?みたいな。感想書きたくなるくらい素敵な作品ならきっとそういうのある。見つけるとめっちゃ嬉しいからこのあたりの細かめチェックはおすすめです。マジで楽しい。

全体としてすごくよかったよ〜!!なときは

  • 一つ一つ挙げたらきりがないくらい全部が最高で、読み終わった余韻がいまだに抜けません

  • どこが好きかと言われても全部としか答えられないです、何度も読み返しています

冷静になれない、もう全部好きだよ!!!!な時もある。細部がツボというより、作品を構成するすべてが好きすぎて選べないときもある…。そういうときは素直に書くのがいいと思います。ピックアップ感想は色んな人がすすめてると思うけど、ポイントを指摘できるからその作品を好きになったわけじゃないですもんね。わかる。私も「てぇてぇ」しか出てこないときある。

シメの挨拶

  • 素敵な作品を読めて幸せです。これからも応援しています!

  • 次のイベントでは買い逃した既刊を全部得たいです。

ご自愛ください系のご挨拶を入れるもよし。わりとこのへんビジネスレターになりがち(ますますのご活躍を祈念致しますみたいな)だけど、そんなにガチガチでなくてもいいんじゃないかと個人的には思ってます。

長い感想書けないよ!!!!!!

っていう場合もあると思います。そういうときはマジで一言でもいいと思う。

  • めちゃ笑いました

  • キュンキュンしました!

  • 最高でした!!

例文を敬語で書いたのは、知らん人から「笑った」だけ来ると褒めなのかディスなのか判断つかないことがあるからです。俺は誰にも敬語は使わないぜ!と言う人はそのスタイルで全然いいと思う。感想はフリースタイルだもんな。

へんふよにしたほうがいいのかどうか

好きにしたらいいと思います。

そもそもなんですけど感想に返信するかどうかって受けた側の自由なんで、逆に返事が絶対欲しいって言う人は感想送らない方がいいんじゃなかろうか。絶対返信欲しい人が本当にやりたいことって、感想送ることじゃなくて書き手さんとの交流だと思うんで、それは別のアプローチを考えた方がいい気がする。

解釈違い、読み違いが怖い

「こう感じたけど作者さんには別の意図があるのかもしれない、見当違いな感想で嫌な思いをさせたくない」というご意見ときどき聞きますが、別にいいんじゃないかと思います。世に放たれた作品って、もうその時点で読み手のものになっちゃうし、そもそも二次創作じたいがそういう〝読み〟で成立してるもんですしね。

私も「なるほどそう読めるのか〜」みたいなご感想をいただくことありますが、「なるほどな〜」です。

解釈違いで不快な思いをさせたくない!という場合は、

  • 私はここはこう感じましたが、作者さんがここに込められた思いはどうだったのか伺ってみたいです

みたいに相手に投げる方法もある。たぶんダメなのは、「あなたはきっとこう考えて書いたんですよね!」みたいな決めつけなんじゃないでしょうか。相手の考えてることを勝手に決めつけるのは、感想じゃなくてもだめだよね。

感想は送った方がいいの?

何かしらメッセージ送信ツールを置いてる人は、基本的に感想を歓迎していると思います。歓迎イコール絶対返信がある、でないことだけ念頭におけば、伝えたい気持ちがあるなら送るほうがきっといいです。

熱心に好いてくれる人がいると思えばそのジャンルの更新頻度が上がったりもするだろうし、もしかするとその人がジャンルに滞在する期間が伸びたりするかもしれない。

ときどき SNSで「感想がもらえずジャンル撤退を宣言したとたんメッセージがたくさん届きはじめたが、もうその頃には撤退の意思が完全にかたまっていた」みたいなポストがバズったりしますが、あれは本当だろうなと思います。

誰からも何の反応もない中で作品を作り続けるのって、めちゃくちゃしんどい。

「よかったよ」の一言がものすごい救いになったりもします。好きな書き手さんがいるならぜひとも感想を送ってみてほしい。


ところで私は物理100P超えの感想本をいただいたことがあります。お願いしてpdfデータもいただいて、元気チャージしたいときに読み返しています。


そしてこれが私の大好きな映画です。