喜志駅周辺なんもないはほんまなんか
有名な歌を知ったので、帰省のついでに立ち寄ることにした。「帰省の間に一度喜志駅に行きたい」というと、歌のことなどまったく知らない母(富田林で育った)から「喜志ってなんかあった?」と聞かれた。この時点でなんもないが半分くらい証明されてしまった。
かくかくしかじか、と説明すると「ええ写真撮れるで、なんもないから!」と朗らかに言われた。行く前に結果が出ちゃったよ。
降りてみた

近鉄長野線喜志駅。

ゴールデンウィークでこんな感じである。電車はだいたい十五分に一本来る。なお長野線はここから二駅のところで単線になる。

喜志にもなんかあるやん、なんか聖徳太子のお墓のやつ、と地元をちょっと知ってる人間が言うのはこれである。
私はこの路線で高校に通っていたので、電車から見える石碑のことはちゃんと知っていた。逆に言うとそれ以外のことはわからない。上宮太子高校の生徒がぞろぞろ降りていく駅であり、芸大生が変な格好で変なものを持って乗り込んでくる駅という認識しかなかった。
ので、今回降りてみて、近くに小野妹子の墓があるらしいと知って驚いた。ここから数駅の道明寺駅商店街(桜餅のあの道明寺だ)も遣隋使をやたらプッシュしてるとは思ってたけど、まさか墓まであったとは。
この辺り一帯は、というか大阪の南の方は、だいたいどこに行っても古墳がある。私は大阪で生まれ育ったが、学校から古墳が見えなかったのは高校の三年間だけだった。その三年ですら、見えないだけで近場には山ほど古墳があった。

喜志駅周辺の古墳の一部だ。敏達天皇、推古天皇、孝徳天皇、用明天皇、天上の虹と日出処天子を読んでると顔まで浮かぶラインナップ。この案内図は駅を降りてすぐのところに立っている。
なんだよ喜志駅周辺いっぱいあるやんけ!と思ったが地図をよく見て気づいた。

駅めっちゃ端っこやな!!!!!!!!
結論:喜志駅周辺はなんもなくないしめっちゃいろいろ見どころはあるが、駅からちょっと遠い。
お隣富田林駅周辺も楽しいよ
ちなみにこのお隣の富田林駅は、大阪府唯一の村である千早赤阪村の最寄り駅だ。千早赤坂村には楠木正成の千早城址がある。
最近は富田林駅の南側に広がる寺内町の観光地化が進み、町屋を利用した小洒落た店も増えているが、寺内町は普通に史跡として見るのが一番楽しい。あてまげの辻とか町の周囲を竹やぶで囲った名残とか、あと古いお家がたくさんある。旧杉山家住宅は古くは映画「舞姫」、最近だと朝ドラ「カムカムエヴリバディ」のロケでも使われた町家で見学も可能だ。


これは杉山邸とは無関係な町家の一部。この路地のこの部分は瓦を縦に埋め込んであるらしい。おもろ。

こういうのもある。地元民の母曰く「確か昔は薬局やったと思う」らしい。現在はなんか色々売ってる店だった。ウェッジウッドのヴィンテージカップと一緒に光るメンダコの指輪が売られたりしていた。いいセンスだ。