2024/04/03 (水) Eテレは容易に時空を跳躍する

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起きてきた娘はいつの間にか足の中指に傷をつくったようで、絆創膏を貼ってくれと言う。朝食の支度をする妻は手が離せず、じゃあ俺がと申し出ると彼女から「どうせうまく貼れないでしょう」と言われ、なにおう。

できるわい、やったらいと息を巻いてディズニー柄のやつを取り出すと、娘は両手で中指の左右を広げて待ってくれていた。おおう、やさしさ。あるいはリスク低減策か。

なんとか巻けた。端の処理が甘かったがそれは見ないふりで巻けたことにして、朝を始める。

「みいつけた!」で世代交代したスイちゃんを初めて見て、若返ったなあと感慨。テレビに出る演者を「老けたなあ」と思うことはあるが、「若返った」は珍しい。Eテレは容易に時空を跳躍する。

テレビに集中する娘のうしろで父は髪を結ぶ練習。妻の教示を仰ぎながらやるが難しい。今日は前髪のくるりんぱだけ何とかやって、時間になれば子は学童へ、妻と自分は今日も在宅勤務。

週末には妻は出社に戻るので、今のうちにと昼休みは二人で近所にラーメンを食べに出た。ここらあたりは古い家が壊されてすぐに新しい家が建ち、今日も雨の中に材木の香り。

ラーメン屋は滑り込みで二人ぶんのカウンター席が空いていてすぐに座れたが、繁盛していて注文してからもしばらく待たされる。しぜんと午前中の仕事の話になり、社会人としての彼女と会話するのも楽しい。

そのうちラーメンとミニチャーシュー丼もやってきて、自分は二回目、彼女は初めてのラーメンだったがうまかった。満腹の腹を抱えて帰り午後の仕事へ。

午後に後輩との1on1があり、真面目な話を終えてからしばし雑談。さいきん好きな作家がファシリテータをするワークショップに参加したという話をしたら「それは推し活ですね!」と言われ、ああ、あれって推し活だったんだ。自分のしてきたことが流行り言葉で回収されるのがすこし面白い。

そのあと最近彼女が参加しているマイナースポーツのサークルのことを聞いて、競技人口が少ないゆえに助け合い精神が旺盛だとのこと。参考にしなければなあと話して別れた。

仕事を終えて夕食は家族三人で。娘の習い事の日は妻が手早く支度をしてくれて、メニューは牛丼かハヤシライス。今日は前者の日であいかわらずうまい。残ったぶんは明日の自分の朝食に回ってきそうで嬉しい。

各自風呂に入り、今日は自分が子どもを寝かしつけ。取り寄せた『月刊たくさんのふしぎ』の今月号はお米の炊き方の特集で、読み聞かせていると子がどんどん活性化してくるので「続きはまた明日ね」と促すと目を閉じて一瞬で寝た。

今日のデイリーポータルZはヨシタケシンスケが好きな記事を語っていて最高に良かったので妻にも勧める。

「あなたたちは誰かが自分の気持ちを言語化してくれることに喜びがあるんだね」と言われ、主語のスケールが大きいけどそうかもしれない。

@atsugi_samugi
忘れるには惜しいと思ったことを日記に書いています。