昔オーストリアに住んでた頃(2021-2022)の税金(と簡単に言っておこう)の追加徴税みたいなのが来て怒りが収まらない。ドイツ語がわからない上、オーストリアの税金の仕組みも複雑で理解していないので、何故さらにお金を払わないといけないのかわからない。今は理由を調べているところなのだが、まぁほぼ確実払わないといけないお金であろう。諸悪の根源は、私が通っていた大学院がオーストリアに移転した時に、突然学生たちをフリーランスの研究者にしたことで、税金の手続きがめちゃくちゃややこしくなってしまったことにある。あぁ今どれだけ愚痴ってもどうにもならないのだが、とにかく私の三十代の前半は、というかウィーンに引っ越してから理不尽なことがたくさん起こって、感情的になることが多くなった。
オーストリアに住んでいた三年だけで嫌なことがたくさん起こったので、なんとなくオーストリアと相性が悪いんだろうなという気がする。というか実際はオーストリアが悪いことは何もなく、オーストリアに移転してからの大学の性格がまるっきり変わってしまって、それが原因だと思う。大学も大学で、別にオーストリアに移転したかったわけでもなく、政治的な理由でハンガリーから追放されたからしょうがなくの選択である。だから私もなんとも言えない、運が悪かっただけ。
私は大学がまだハンガリーにある頃に入学したので、実は移転の際にハンガリーに残るという選択肢もあったのである。ただまだ半分ぐらいしか研究が終わっておらず、先生やラボはみんなウィーンに移転するということだったので、思い切って移住すると決めたのは自分である。あのままブダペストに残っていたら…こんなことにはならなかった上、奨学金も上がったのでブダペストの賃金基準に比べたらめちゃめちゃお金がもらえることになったのだが、そんなことは意思決定時にわかるわけもなく、ブダペストに残った元同僚を羨ましく思う時もある。
その一方で私は今のパートナーとウィーンで出会ったので、私がウィーンに移住してなかったらおそらく一生会うこともなかったと思うと、自分の意思決定がいいのか悪いのかはやはり一概には言えない。やっぱ何が良かったか悪かったかって死ぬ時にしかわからないというのは本当にそうだなぁとしみじみ感じた。オランダに移住してもうすぐ一年たつが、今のところは酷いことにあっていないので、意外とオランダは私にあっているのか…な…?と思ったり。もちろんオランダ人と一緒に住んでるので、それ以前の外国人一人暮らしとは全然訳が違うのだが、まぁそういう状況も含めて。オーストリア関係の嫌なことはこれっきりで本当に終わって欲しい。