超所感:チェンクロ 奈落の世界編

attakei
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前提

  • 自分のシン・クロニクルへの心象は、「無関心寄りの若干悪印象」ぐらいの自認です。

  • チェンクロ自体のプレイは2部開始ぐらいからなので9年ぐらいは遊んでします。(ここ最近は密度が若干薄い)

  • 絆の生放送は見てません。

  • 1話までプレイした時点での感想です。

思ったことまとめ

  • シリーズというか系列が同じとはいえ明確に別作品だったのを、何の脈絡もなくチェンクロ正史の一部扱いしてきてるけどなにこれ?

  • 結果として、「コラボのための導入」がまるっと正史扱い相当になったせいで、シンクロ未プレイ組にとってナニコレ感が強い「こんな過去があってな」が発生して置いてけぼりなんですけど。

  • さらにいえば、その振る舞いであればコラボ時のシンクロ組は「奈落の世界」であって然るべきなんだが?

チェンクロ×シンクロのコラボまでは不満はなかった

別ゲームとのクロスオーバーコラボ(反対側でもコラボしている前提のイベント)自体は特段不満と言える不満はない。というのも、はるか昔にブレイブフロンティアとのコラボをやっていたから。さらに言えばブレフロコラボは時系列や実施タイミングの同期が完全に取れていたので、どちらもが「コラボ的な事故で異世界同士が繋がってしまい、双方の重要キャラが異世界に飛ばされた。解決のために動いてたらちょうど入れ替わりに戻ってこれた」という建付けだったのもあり、違和感はあまりなかった記憶がある。

シンクロとのコラボイベント自体は最終的に「時系列のズレ」めいたものはあるものの、「コラボイベント」という前提条件があるので特に気なる話ではない。

重要なポイントとして、チェンクロのコラボ時空はいくつかのパターンに分類できて、自分の解釈として分けるとこんな感じになる。

  1. 「異世界との切断」の結果として、最終的に双方ともに記憶をロストするパターン。(ex: 異世界おじさん)

  2. 「コラボ先は本編とはパラレルな時系列」とみなしたうえで、何かしらの要因に基づいて記憶が残っているパターン。(ex: サクラ大戦コラボ)

  3. コラボ先がロングランをしていった結果、↑のパラレル時系列との接続濃度が高まり、あたかも現在の第4部のような「チェンクロ世界に適合した異世界」みたいな扱いにもなっているパターン。(ex: ダンまちコラボのシリーズ)

  4. 本気で何の脈絡もなくコラボしているパターン。(ex: 刃牙コラボ)

チェンクロとシンクロのコラボは、2or3の要素のコラボとみなせている。1話の内容を踏まえてチェンクロ主観で言えば、下記の時系列となっている。(シンクロ側のコラボ事情は余り知らない)

  • 1部~2部ぐらいに、ヘルドラに転移してシンクロでコラボ。

  • 4部以降に、ヘルドラから転移してチェンクロでコラボ。

チェンクロの時系列にある程度関与こそしているものの、あくまでコラボ上の関係性しか無かったので、文句も何もなかった。

「奈落の世界編」でこの事情がまるっと変わった

第4部の基本プロットとしては、「第3部で世界の崩壊を防いだら、別時空にある異世界との接点が【異変】化してユグド世界に悪影響を生むので転移して解決する」ものになっている。そのうえで、メインストーリーとして構成されている以上は「チェンクロの世界観はユグド世界の外も含めて世界である」ことを示している。

そして、このプロットとなった第4部以降でも他作品とのコラボは何度も行われているが、コラボの振る舞いは今までと変わらず「チェンクロとしての異世界」ではなく「コラボ作品の異世界」という線引きがされていた。

しかし、今回追加された「奈落の世界編」は異変の発生先が明確にヘルドラとなっている。なおかつ、ストーリーの導入的にも明確に「チェンクロとシンクロでコラボをした時空のヘルドラ」ということがはっきり書かれている。

つまり、チェンクロ民としての認識としては「シンクロのストーリーが実質的にチェンクロ世界の一部だった」といきなり言われたようなものとなっている。しかも「第2部ぐらいの時間帯にチェンクロ民には全く説明もなくヘルドラに転移させられていた」ことにまでなっている。

なんというか、あまりにも脈絡がなさすぎる気がする。

余波的に発生する普段以上の「誰これ???」感

第4部で言うところの異世界は、ユグド世界の接点は一切と言っていいほど無かったため、その登場人物は確実に「誰これ?」となる。これ自体は別に間違っているわけではなく、ユグド組が異世界に転移したあとはその事情に向かいつつ、双方に訪れている危機的状況の解決に向かう過程で適切にキャラ描写が行われてきた。(個人的には各世界の描写を踏まえてのハクヒの正体は非常に面白かった)(ifの世界はちょっと特殊なので除外)

翻って今回の「奈落の世界」は、「シンクロニクルの時系列」の存在によって何の説明らしい説明も無く「シンクロの登場人物が会話している」という導入が行われ、「クロスオーバーコラボ」の存在によって「登場人物たちは【ヘルドラという異世界】のことを明確に認知している」状態から始まっている。

これが大規模コラボというならまだ分かるのだが、明確に「第4部の一部としての異世界」として扱っているので、(シンクロ未プレイな人にとって)「ただの置いてけぼり」にしかなっていない。

もう少し、プロローグになりうる部分を用意してさえくれればまだ良かったのだが…

実質的な正史化したのに「奈落の世界」所属扱いされないシンクロ主人公たち

何度も話に上がるが、チェンクロではシンクロとのコラボイベントがすでに行われており、主人公を含めて5人がすでにアルカナとして登場している。コラボイベントのキャラクターではあるので所属は「旅人」である。これ自体は特に問題と感じることはない。

また、第4部以降は各異世界が別の所属情報になっており、「現地の異世界人」「ユグド世界から異世界に呼ばれた人(ifの世界は除く)」が異世界所属となっている。

さて、1話時点でシナリオ上での登場が示唆さている中で、メンテナンス明けの時点のシンクロ主人公たちの所属はというと「旅人」のみのままである。サブ所属にすら付与されていない。

ゲーム運用はどうやっても商業的面が存在するし、少なくとも異世界フェスの売上に悪影響しか無いだろうことも理解している。とはいえ、「コラボ時空ではなく正史時空とみなせるであろう世界において」「対象異世界を舞台として活動しているキャラクターが」「その異世界の所属として扱われない」のは流石にどうかと思った。

この感覚は、以前にサクラ大戦コラボを行った際に、帝国華撃団のメンバーが専用所属「華撃団」を引っ提げてコラボしていたりすることを考えれば、こちらの心情を理解してもくれそうではあるのだが…

まとめ

というわけで、少なくとも奈落の世界編1話を読んだ時点で、このシナリオに関する自分の評価はすこぶる悪い。どれぐらい悪いかというと「飲み込みきれずにページとして3000文字ぐらいの文章を書いている」ぐらい。

願わくば、2話以降で納得感のある進行されていくことを祈る。