同性婚合法化について、かなり詳細に書かれててオススメ記事。
婚姻制度の趣旨については、大きく二つの考え方がある。一つは、「婚姻は、二人の人間によって自らの幸福の為になされる私的で親密で情緒的な関係であり、カップル自身によってカップル自身のためになされるもの」という考え方である。 もう一つは、「子供や社会の利益のために、カップルによる性行為、出産、子育てを社会的に承認するものであり、子供と実の両親とのつながりを強くする社会的な制度」と位置付けるものである。
法のなかで、婚姻関係がどうあるべきか、どう位置づけられているかがわかっておもしろい。
「婚姻」が伝統的に生殖と子の養育を目的とする男女の結合であったと述べた上で、「婚姻は、当事者双方の任意的な合意を基礎にするとしても、実定法上の婚姻の内容は当事者の意思的効果として与えられるのではなく、婚姻締結前すでに客観的規範によって与えられている」と指摘している。
法をもとに判断する場合、現状の憲法、民法で同性婚が認められることはやはり難しいと。
同性婚を合法化するかどうかという問題の本質は、婚姻制度をどう定義するかに直結している。もっぱら当事者の権利と自由のためにあると見るか、それに止まらず子供の福祉と家族の保護を重視する制度と捉えるかの選択と言える。
ここだね。この婚姻制度の定義を変えれるかどうかというところがキーなんだな。権利を広げるというのはぜひ行うべきだと思えるが、では親と子の結婚はなぜダメなのか?一夫多妻制はなぜダメなのか?という現在禁止されている制度の問題にも関わってくる。
同性婚にまつわる権利を支持する側でありながら、ただ権利を広げたらいい、あらゆる人の自由を尊重したらいい、という単純な問題でもないんだなと。
現在日本では男女間の事実婚、内縁も法的権利がないなかで、同性婚やその他多様なパートナーシップについての権利はいつ整うのか。