9時間から10時間ほどの睡眠。敷布団が固いせいか、肩こりと腰痛がする。寝る場所を選ぶ贅沢な体質である。雨がしとしとと降っており、寒い朝だ。白菜と長ねぎの味噌汁、それから豚こま肉の残りで生姜焼きを作る。玉ねぎがないので、長ねぎで。それから古代米入りのご飯、納豆、海苔など。
朝食後、Sが冬タイヤの交換をしている間に、イーユン・リー「さすらう者たち」を読んでいた。イーユン・リーという人は、息子の自殺という喪失体験や、鬱病に長年苦しむ経験のある人だと知る。小説からにじみ出てくる孤独感や、去ってしまった過去に対する後悔、これは彼女自身のリアルな感情ではないかという印象を持つ。
東京へ戻る新幹線は午後。有名な大きなイチョウを見に行くが、敷地は立ち入り禁止になっていた。立ち入り禁止ロープの向こうを除くと、巨大な枝が折れて落ちているように見える。鳥居も破壊された様子。先日の強風で折れたのだろうか。そして、巨大なイチョウの木の茂みの中から、無数の鳥のさえずりが聞こえる。周囲から鳥が集まってきて、イチョウの木の中に飛び込んでいく。このロープの向こうには、人は入らぬ方がよいのだろう。

6時前に東京の自宅へ到着。それから買い物に出かけて、すき焼きたれで煮物を作り、夕飯とした。よく食べ、よく遊び、よく寝た3連休だった。現実の気配が近づいてくる。せめて今日は早く寝て、明日に備えることとする。