2025/11/4の日記
通勤電車でイーユン・リー「さすらう者たち」を読み終える。途中から、この物語は決してご都合主義的な大団円にはならないだろうと思っていたが、やはりそうだった。さみしい気持ちで本を閉じる。
データ打ち込みの作業をひたすらやる。間違いが許されない、間違えば人ひとりの人生を左右するかもしれない(というのは大袈裟かもしれないが、それくらいの気持ちでこの仕事をしている)作業で、神経を使う。しかし日もないので、丁寧に急ぐ。夜中まで作業をし、終電を逃して職場で寝る。
2025/11/5の日記
6時に起きた。鳥のさえずりがする。昨晩必死で打ち込んだデータを見直し、資料を作り上げて、午前中のうちに何とか上長の決裁をもらう。これはまだ第1関門でしかない。
後輩であり後任者であるNちゃんから電話があって、仕事の話がてら世話話をする。「年内に会いたいね」というも、数ヶ月前も「来月会いたいね」と言っていた気がする。忙しさで言い訳して、会いたい人と会わないでいるのは、相手に対しても自分に対しても不義理というものだが。
みかんを食べながら残業をした。疲れてきたせいか、独り言が増える。まだまだやりたい仕事がたくさんあるが、着替えがないのでしぶしぶ帰る。22時半退勤。もはや家に帰るのが億劫に感じる。
帰りの電車で「カラマーゾフの兄弟」江川卓訳を少し読み始める。亀山郁夫、原卓也訳に続いて3人目の役者だ。違いが楽しみだ。すでに年内には最後まで読みたいところ。