2026/8/11(火)台風15号の影響を心配していたのだが、無事に東北新幹線は運行。6時台のはやぶさに乗る。この時間帯でも満席。グラスナホルカイ・ラースローの「サタンタンゴ」を読み始める。ハンガリーのノーベル賞作家だ。9時過ぎに目的地に着いた。青森の気温は22度で、生き返るような涼しさ。
迎えにきてくれたSを助手席に乗せ、そのまま道の駅へ買い物に行く。夏の盛りで、色んな野菜や果物が豊富で安い。白ナスや桃、生のブルーベリー、ゴーヤ、茗荷、万願寺とうがらしなどを買い込む。近くのドライブインでお昼にした。私はカキフライ定食、Sはラーメンと半チャーハン。ラーメン器が尋常でなく大きい。

午後になって雨が激しくなってきた。大雨の中家に帰り、少し仮眠をする。流石に昨日一昨日大阪を遊び歩いたので疲れている。夕方、イオンへちいかわの映画を見に行った。盆休みだが結構空いていて快適に鑑賞。帰り際、小学生くらいの子が泣いていたのを見た。日本昔話的な残酷シーンもあって、泣くのは割と普通の感性だと思う。セイレーンの言葉は話すが意思疎通ができない感じは「注文の多い料理店」通じるものがあると思ったが、Sに言うと「怒ってる人はだいたい話通じないし、普通じゃない?」と言われ、確かにそうだと思う。Sが一番怖かったのは、セイレーンをカレー作戦で悶絶させた後、今まで震えるだけだった島民が急に「トドメをさせ」と叫んで取り囲んだシーンだそうだ。セブンでコラボ商品を買って帰り、二人で酒を飲んで寝た。いい誕生日だった。
2026/8/12(水)8時間の睡眠。連日消費カロリーに対して摂取カロリーが多いので、肉になる前にも燃やせと少し長めの散歩。台風は過ぎたが曇り。傘が役に立たないタイプの雨が降っている。近くの川を通りかかると、鴨の親子がいた。しばらく観察。可愛い。

朝食にきゅうりとワカメの酢の物、白茄子と茗荷の味噌汁をささと作り、イワシの味噌煮の缶詰、納豆、雑穀ご飯で朝食。その後、夕食用に昨日たくさん買い込んだ野菜を調理した。ナスと唐辛子の煮浸し。きゅうりと茗荷は卵サラダに。

昼食のためにひたすらみじん切りをする。玉ねぎで涙が止まらない。大きいトマト、ニンニク、玉ねぎをたっぷり使ってトマトソースを作り、パスタにした。午後、六ヶ所村のろっかぽっかへ行き温泉に入る。ちょっとしたドライブ。
寝る前にグラスナホルカイ・ラースロー「サタンタンゴ」を読み終えてしまう。小説の構造そのもので閉塞感を表現するというなかなか意欲的な小説だったと思う。雨の日にぴったりだった。
2026/8/13(木)7時過ぎに家を出て、下北半島へ北上。朝に弱いSは助手席で爆睡している。途中でコンビニに寄って朝食にサンドイッチを買う。Sはまだ寝ている。八戸近郊から出発したので、下北半島の最北部(とはつまり本州最北端でもある)までは150キロ以上ある。以前恐山までドライブをしたが、それよりもまだ遠くへ未知の土地へと行くのだった。むつ市を超えると海上自衛隊大湊基地の横を通る。護衛艦が2隻停まっていた。
さらに山奥の道を走る。佐井村の山道を走っている途中、ガードレールに2匹のニホンザルが座っている。母子だろうか、1匹は小さい。あまりにも落ち着き払っているので、人間のように見える。下北半島の佐井村付近にはニホンザルの群れが生息しているそうである。いわゆる北限のサルだ。冬は寒さが厳しかろうに、こんなところに暮らすのはどうしてなのだろうか。
途中小さな道の駅などに寄りつつ、最初の目的地、仏ヶ浦に到着。下北半島の西岸にある。運転中はずっと雨が降っていたのだが、到着すると雨が上がる。500メートルほど自然豊かな遊歩道をいくと、陸奥湾に面した景勝地へ出る。

長年の侵食によりできた奇岩の風景。仏ヶ浦という名前については諸説あり、この極楽浄土のような風景から仏ヶ浦と呼ばれるようになった説、アイヌの言葉が訛った説などがあるらしい。長らく地元の人にしか知られていない場所だったそうだが、これほど交通の便が悪ければそれはそうだろう。岩場にカニ、名前のわからない小さな魚など。

人気があまりなくていいなあと思っていたところ、しばらくして遊覧船が到着し、団体がぞろぞろと降りてきた。私たちのように車で近くまで来て遊歩道を歩いてくる方法もあるが、佐井村の港から遊覧船に乗るという方法もあるらしい。人が増えてきたので退散することにする。
岩場の地蔵だろうか。侵食が進んで何なのかもはやわからない。

再び海辺の道を直走り、大間町へ至る。丁度昼時。行列に並んでマグロ丼を食べた。壁メニューにあった切り落としの丼を注文。思っていたよりもお得な値段で嬉しい。マグロの唐揚げも大変美味だった。

有名な像。晴れ間が出る。

天気が良いと函館が見えるそうだが、見えない。函館側の天気が悪いのだろう。

津軽海峡を左にして下北半島を南下して帰る。地元のラジオ放送を流す。津軽三味線の合間合間にトークが挟まれるローカル感満載のラジオだった。そのトークもかなり青森訛りだが、その訛りで南部弁について話しているのだった。落ち着いた語りでなんとなく落ち着く。南下してくるとエフエム青森が入るが、こちらはトークのテンションが高すぎて、聴いていて疲れる。途中、通りかかった東北町の温泉に寄る。東北町は、町内に30箇所以上の源泉がある町。立ち寄った温泉は、日本でもかなり珍しい黒いお湯が出る。モール(亜炭)を通って湧き出るため、お湯が黒くなるらしい。特に臭いはしない。
夜、ものすごく辛い麻婆豆腐を作る。固い桃を食後に食べた。アンドレイ・プラトーノフの初期作品集「不死」を読み終えてしまう。
2026/8/14(金)よく眠り、7時前に自然に起きる。気温は22度前後で涼しい。田んぼの間の道を歩きにいく。青い稲が風で揺れる。

朝、雑穀ご飯に納豆とめかぶ、トマト、ゴーヤの卵炒め、玉ねぎと茗荷の味噌汁などをさっさと作る。家から持ってきた本を読み尽くしてしまいそうなので、朝食後近所にある図書館へ行く。かといって借りられるわけではないので、自習スペースで読む。沢木耕太郎「旅のつばくろ」を読んだ。奇遇にも、青森の旅行エッセイが含まれている。津軽半島の最北端である龍飛崎の旅行記が面白い。1冊読み終えて満足して帰る。
先日イオンモールに行った時にも思ったが、書店や図書館がかなり痩せている。地方都市では特に書店が消えていると聞くが、全くその通りらしい。読者がいないということと表裏一体なのだろうが。普段東京で暮らしているとあまり意識しないが、大きな書店にすぐにアクセスできるということ自体が財産だと思う。と言いつつ、私は新刊の読者ではないし、図書館のヘビーユーザーだし、ネットで本を買うことの方が多いので、出版・書店業界にはほとんど貢献していないのだが。
昨日大間に行く途中、道の駅の食堂メニューに「けいらん」というものがあるのを見て気になっていた。北東北の郷土料理らしい。すまし汁にあんこ入りの餅を入れたもので、鶏卵に似ているためこの名前だそう。帰りによった温泉旅館でお品書きを見かけ、さらに気になる。調べたところ、少し離れた道の駅のレストランで出していると知り午後から行ってみるが、ネット情報が古かったらしく、もう提供はしていないようだった。秋田の方でも食べられるそうだが、提供しているところはかなり限られる模様。一度気になるとどうしても食べてみたい。
夜、東京から持ってきた素を使い、グリーンカレーを作った。