日記(2025/12/13)

八月の光
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公開:2025/12/13

 昨晩は炬燵で本を読んでいたら、そのまま寝てしまった。帰宅したSに起こされ、お布団に移動し累計10時間ほど寝る。夢の中で随分泣いていた。映画かドキュメンタリーかを見て随分感動したようで、目が覚めると心が浄化されているような気がする。内容を覚えていないのが残念。

 オレンジ白菜やさつまいも、春菊を入れた味噌汁を作り、ホッケを焼き、古代米入りご飯を食べる。納豆も追加。食後に蜜柑とキウイを食べ、心もお腹も満足した。

 外に出ると辺り一面雪。ほとんど経験のない雪道運転をする。気温はマイナスでないので、雪がありつつも道路は凍ってはいないが、こわごわと運転。無事に道の駅につき、野菜などを買う。

 道の駅に足湯があり、ドクターフィッシュがいるのだった。足を入れようとするだけで小魚たちが「獲物が来たぞ」とばかりに寄ってくるので、躊躇してしまう。普通臆病なはずの小魚が獰猛に寄ってくるので、ちょっと異様で怖い。先に足を入れたSが群がる小魚の感触に笑い悶えているので、余計に勇気がいる。吸盤上の口で吸い付いてくるので、猛烈にこそばゆい。2人でげらげら笑う。慣れてしまうと、可愛くなってきて愛着が湧くのだった。

 Sの手足に群がるドクターフィッシュ(ガラ・ルファという鯉の一種)。

 大きな焼き芋を食べつつ足湯。おやつのつもりが、これがお昼になった。

 小川原湖の近くまで来たので、湖を一周する。雪の湖岸の向こうに越冬しに飛来した白鳥の群れが見える。湖面にふるふる震える白いお尻が最高にキュートである。時々白サギに騙される。凍結したカーブで何度か滑り、助手席のSから雪道運転を指南されつつ無事に湖を一周。「必要な分だけハンドルを切る」のが大事らしい。確かに、カーブで切りすぎたハンドルを戻す時にタイヤが滑る。雪道を運転する経験がなければ、そんな発想を持つことがない。

 道の駅で生のビーツを手に入れたので、夕飯にボルシチを作る。ビーツは下茹でして、酢につけておく。白菜、菊芋、干した人参など道の駅野菜に、値引きの和牛スネ肉を使う。少し変わり種のボルシチだが、美味しくできた。クラフトビールと日本酒を飲む。

 合間合間でサミュエル・ベケット「マロウン死す」と呉明益「複眼人」を読み進めた。どちらももうすぐ読み終えそう。寝て食べて笑って、息を吹き返し、呼吸を整えるような日だった。

@augsutus
主に日記を書いています。