何者かにただなりたい

2024年2月23日、20時37分。

本当に苦しい。なんでだろう、何がこうさせているのかわからない。

とめどなく溢れるこの気持ち。このままこうやって過ごしていても何者にもなれずに結婚、出産、子育て、そして気づいたら老後になっている気しかしない。

本当にこの日本のシステムに自分が合わない。そして日々自分ではない誰かになるために頑張っているような感じ。

いや、確かに頑張っている。求められる正解に自分を近づけるためにやってみている。やれない、死んでもやれないしやりたくない。と思ってたけど、一回ステージから降りて心を入れ替え、覚悟を決めてやってみた。

いわゆる「上司から見た理想の若手社員」をやってみた。日本の社会で、日本の企業で求められる正解の社員をやってみた。この一ヶ月は笑顔でできた。最初の2週間なんて苦痛すら感じなかった。

でもだんだん、なんか違う。

わかっていることがある。私が健全なメンタルヘルスを持っていて、ただただ「この会社と、日本企業と相性が悪かっただけ」ということではない。

私のメンタルヘルスはまだ不安定で、今の苦しさは間違いなく他人との比較や自分の否定が大きい。それはわかっている。

でも本当に他の人が、他の多くの人が普通にできていることができない。正確にはやろうと思えばできたこともあったけど、気を抜くと「拒絶反応」が出るし、やりたくないし、やる意味が見出せない。

「提案」をするのに、半年も一年も信頼を稼ぐためだけに自分の意思とは違うことで上司が指示したものだけをやる。しかもその先にその提案が通る根拠もないし、その提案をするには「根回しが必要」

その根回しの仕方なんて誰も教えてくれない。だけどみんな自然に身についたのか、これまでのキャリアの中で誰かが教えてくれて身につけれたのか、文句一つ言わずやれるし、本当かどうかわからないけど笑顔でやってる。

そして知らない間に行われている「裏ルート」や「情報戦」、そして「政治」

公式には知らされていない「こと」がたくさん転がっていて、みんないかにそれを掴むかに必死だし自分が良い立ち回りになるには、結局どれかにあやかることになる。

権力のある人に近づけたら「勝ち」。情報を持ってたら「有利」。

全てがオープンにされている中で差があるならわかる。でも、上に行くには、仕事ができるようになるには、評価されるには、そういう公式には知らされていない「こと」を自分から掴みにいかないといけない。

それがとにかく嫌だ。自分がそれを「知らない」ことを知った時、強烈に嫌な気持ちがするし、それを知らされたところで「すぐ消える偽の優越感」に浸るだけで、そんなものに浸ってもなんの意味もない。

海外に行ったってもっとフェアじゃないのはわかってる。海外に行けば解決されるわけじゃないのもわかってる。でももうこんな世界で生きるのは嫌だ。

それをみんな苦しいのか、苦しくないのか、慣れているのか、麻痺してるのか、わからないけど普通に生きていることに違和感を感じる。

@auskabure
何のために生まれて何のために生きるのか。 私の使命とは何か。 家庭環境に悩まされ続け、地方の中小企業でもがきながら、毎日自分の感情と向き合い、日々を生き抜いている26歳女子の記録。