頭に思い浮かんではいるが力不足ゆえに作品には出来ない…
そんな世界観を供養しようのコーナー。
不意にモノリスが生えてくる世界
場所を問わず、ときたま不意にモノリスが生えてくる。道のど真ん中に生えては車両の通行を妨げ、民家の床下から生えてはローンの残った家宅をキズモノにする。山奥や海底にひっそり生えていることもある。どのモノリスも高さ1.5m・幅50cm。材質は不明。生える原理や条件もよく分かっていない。
これだけなら単なる厄介物なのだが、このモノリスたちには独自の言語による文章が必ず刻まれている。内容は多岐様々に渡り、単なる日記もあれば未知の合金の錬成法だったり、ミレニアム問題のエレガントな解法だったりもする。この世界の発展は少なからずモノリスからの情報に支えられている。
モノリス言語の解読を生業とする者たちを石読みと呼ぶ。彼らはモノリス発生の報を受けるとすぐさま現場に駆けつけ、生えたモノを掘り出しラボに持ち帰って解読する。現代の石読みは国に雇われる形となっている。モノリスの知識の独占を抑制し、その利益を国全体に還元するためだ。
なんやかんやでこの世界の住人はモノリスを愛していて、「神様からの手紙」などと呼んだりしている。