
良い作品だったな〜!観に行って良かった!(結論ファースト)
感想などを書きます。
億が一もしかしたらこれ読んで履修してみよっかなってなる人がいても大丈夫なように、途中までは映画のネタバレを避けます。
これは予告編(モザイクだらけのほう)
私と防衛部
放送当時にリアタイしていたわけではなく、オールスターのキャストイベント前?かLOVE LOVE LOVEの劇場公開前?ちょっとうろ覚えですがなんかだいたいそこらへんのタイミングでニコ生でTVシリーズ一挙放送みたいなのがやっていて、それを見てハマりました。たぶん高校2年の頃。
見てみようかなって思った理由の8割は中の人です。わけあってアイドルをしていそうな……。今の自分だともう声優きっかけでなにか作品を履修することってめったにないので、若かったですね。精神が。残りの2割は男がフリフリの衣装を着るということだけうっすらと知っていて、それって最高じゃ〜んと思ったからです。リボンってでかければでかいほど良いし、フリフリってついれてばついてるほど良いですからね。
当時からキャラクターの設定が重いとか関係性が複雑で闇が深いとか重厚な世界観とかよりも、明るく穏やかな気持ちで楽しめるハッピーエンドな作品が好きだったので、防衛部は好みドンピシャの作品でした。
いろいろあるけど最後には愛が勝つという作品全体のテーマが明確、かつ基本的に1話完結で各回のテーマが分かりやすい(タイトルや怪人の特徴などから)、変身バンクつきで男子高校生がフリフリ衣装を着て戦う(ガンガンアクションしてバトル!ではなく対話による丸め込みがメイン)、メインキャラ間のさまざまな"男と男のデカめの感情"を程よく摂取できる…など。とにかく深く考えず視聴できて自然とハッピーでハートフルになれる作品です。まさに温泉。
あとキャラソンが良い。最近また映画の影響でよく聴くようになったんですけど、心が平成になる。大学時代にカラオケで『俺は究極怠慢主義者‼︎』を歌ったら、歌詞にガチで共感した友だちがアニメを全話見てくれたことがあります。
続編のHAPPY KISSは一応放送時にリアルタイムで追っていたはずなのですが、ちょうど新生活スタートの時期で忙しかったので正直全然身が入ってなかった。
そんな感じでアニメとしてふつうにとても好きなコンテンツだけど、めっちゃオタクです!ってほどでもなく〜な付き合いでした。
アニメ放送からだいぶ経ってもちょこちょこグッズが出ていたり温泉地とのコラボをやっていたりしてたことは知ってて、熱心なオタクの人たちが支え続けてるって印象だったので、10周年記念で新作映画の制作が発表されたときは自分ももちろん嬉しかったけど、オタクの人たち良かったね……!!という気持ちのほうが強めでした。
映画の前に復習をする
新作映画の公開が2025年1月24日ということだったので、年末年始の休みのタイミングでTVシリーズを見返しました。
あらすじとかオチは覚えてても各エピソードの細かいところとかは全然覚えてなかったので、あぁなんかこんな感じだったな〜…と全編楽しく復習できました。
五十の顔を持つ男とかメガネ後輩の回とかで懐かしい〜〜ってなったし、合宿の歯ブラシ回でなんかこのへんから作品のギア上がったよな……ってなったし、えんちゃんが有基のマネして「へえ〜〜!!」って言うシーンを連続するだけのMADがニコニコにあったなとか思い出したし、『Just going now!!』が流れるとやっぱりテンションがぶち上がった。LOVEだと3話(バレエ部の先生が怪人になる回)と8話(3年コンビが喧嘩する回)、LOVE LOVEだと4話(胸毛怪人)と6話(2年コンビが喧嘩する回)と7話(クリパ回)と10話(有基を眉難ランドに誘う先輩ズがかわいい)が好き。
HAPPY KISSは放送当時に最後まで見たはずなのに、本当にほとんどなんにも覚えてなかった。その中でもマーサの回がなんか良かったはずという当時のうっすらとした記憶があったのですが、改めてちゃんと見てもやっぱり5話が好きでした。HAPPY KISSのキャラは白骨マーサが一番好き。あとジジイ化する回(10話)があったのははっきりと覚えててやっぱりおもろかったんですけど、逆にHAPPYダイス(9話)はなんでこれまったく覚えてなかったんだろうと思うくらい強烈な回でした。
もともとシリーズ全体的にメインキャラだからといってバックボーンとか掘り下げられないがちなとこあるけど、さすがにハピキスの子たちは掘り下げられなすぎでは?と思ったので、LOVEの新作映画を契機にHAPPY KISSも続編などもあるといいなと思いました。万座太子の過去、さすがに知りたすぎるだろう。
そんな感じで復習をして万全の体制で公開を待っていました。ちなみにムビチケ特典はえんちゃんでした。🩵

ETERNAL LOVEをみた

パンフと入場特典。えんちゃんが出たのですが、一緒に行った友だちが立(最推し)と交換してくれました。私がカラオケでよく『俺は究極怠慢主義者!!』を歌うせいで今までずっとえんちゃん推しだと思っていたらしい。LOVEは立と阿古哉くん、および2年生が好きです。



🩷自分のことかわいいと思ってるピンクたち🩷の接写。
🌟ここから映画のネタバレ🌟
⚠️そこそこ適当なことを言いたい放題言っているので、ガチファンの人は怒るかもしれない
映画のネタバレと言いつつ初手自分語りなんですけど、私は進学のために地元出て、ユニットバスの部屋で一人暮らししてたんですね。それで実家に帰ってきて久々に洗い場のタイルを踏んで足を伸ばせる湯船に入ったときの、落ち着き、心地良さ、安心感。そんな感覚を思い出した映画でした。風呂は究極極楽施設!!
一緒に行った友だちと「防衛部ってこんなんだったよなぁ〜〜」と話しながら映画館を出ました。
もちろんTVシリーズから10年後を描いた作品なので、キャラクターたちは結構容赦なく歳をとっていたんですけど、そんな10年の歳月を実感させられつつも、深く考えずにリラックスしながら和やかに見れる感じはなにも変わっていなくてとても良かったです。
正直公開日が近づくにつれて、当時の思い出補正が強いだけで、いざ新作観てあんまり楽しめなかったらどうしよう……とちょっと不安になっていたのですが、求めているものがそこにあった。こういう作品だからはまったんだよな。
映画全体へのざっくりとした総括はそんな感じで、それはそれとしてキャラクターたちの10年後の姿が良くも悪くも衝撃的で容赦がなかった。普通はもうちょっとオタクに忖度してえんちゃんはやるときはやるそれなり企業勤めのサラリーマンとかにするし、熱史とは週一で飲んでるくらいの仲にするだろ。オタクに媚びるポイントとそうでないポイントが分かんなすぎる。でもそういうとこ、良いと思います。
公開されてすぐの土曜日に行ったのでさすがに初見の人がほとんどだったようで、10年後の姿のキャラクターが新しく登場する度に会場全体がざわついたり笑いが起こったりしていた。そういうリアルタイム感というかオタクの温度感も含めて良い体験だった。映画館で観る意味を感じさせてくれる作品が好きなので、そこも良かったです。安易に予想できる10年後の姿だったらこうはなってないだろうし……。
上でも書いたけど阿古哉推しなのですが、まさか場末のスナックのママとは。体型(スナックのママモード)にもショックを受けましたが、高貴な美しさというか高飛車なイメージがとても強いので、俗っぽさの極みみたいな商売をしているのが意外でした。名字の「下呂」呼びも昔ほど嫌がってない印象を受けたし。そもそも店名がスナックgeroだったし。いろいろ清濁併せ呑めるように精神的な変化があったんだろうなーと思うけど、マジでどういう経緯でスナックのママになったんだろうか……。
内面の話をしたけど、まあそれよりもとにかく彼はビジュアルがショッキングで、ママとして気合いを入れているピンクの象の状態からちゃんと元のスリムな美しい姿に戻せるからまだ良かったものの、ずっとピンクの象の状態だったら正直仮にどんだけストーリーが面白くても、新作映画なんてなかった!と主張するオタクになっていたかもしれない。私はまだ大丈夫だったけど、趣味嗜好や思想によっては夢が壊れてワンチャンそういう感じになるオタクがいてもまあおかしくはなさそう。それくらい容赦がない。
上映後に友だちとどのキャラのオタクが一番ショックを受けそうか、どのキャラの10年後がいちばんマシかについて話し合ったのですが、
有基➡️見た目はほぼ変わりないが、いきなりウォンさんを強引にモフモフしなくなったり税金について言及したりなど内面的に成熟したところに一抹の寂しさを覚える人はいそう。
煙ちゃん、熱史➡️進路(えんちゃんは職についてないが…)的には納得だけど、TVシリーズのどっかで「卒業後はルームシェアか?」みたいなこと言われてたのに交流が無くなってるのは、2人のことをカップリング的に好んでいるオタクにはかなりキツそう。あと熱史はアームカバーがありえんダサい。
硫黄➡️服装がダサい。いくら金が大好きでもMONEYって書いてある謎ユニフォーム(?)着なくていいだろ。オタク側に長髪萌えがないとビジュアル面では微妙なのでは。硫黄って金稼いでなにかやりたいことや欲しい物があるとか豪遊してリッチな暮らしがしたいとかじゃなくて、ただただ金が命で財を築くことに心血を注いでいるだけなのイカレ野郎で凄い。10年後硫黄って絶対月曜から夜ふかしに出てくる株主優待で暮らす人のオマージュが含まれてると思うんだろうけど、オタクみんなに伝わるんだろうか。(友だちは私に言われて気づいていた。)
立➡️映画観る前に10年後の姿を想像したときからヒモやってそうだと思ったし、ほぼヒモみたいな職業で納得。画面内に女が存在してない世界のホストって何?あと私はホストやってるキャラへの萌えがまったくないので特に刺さらなかったんですが、世のオタク一般的にはわりとホストってウケが良いようで驚き。
強羅あんちゃん➡️なんかふつうに変身してたけど、なぜ変身できるのか。でもう有馬たちもズンダーじゃなくてウォンさんの力でコンクエストしてたからそういうのは深く考えないほうがいいんだろうな……。薪割りを極めすぎてえらいことになっていた。源泉かけ流しなのに。
阿古哉➡️体型は気合いの強弱で戻せるからまあ……。ずっとドレスがキラキラしてておもろい。
有馬➡️うさんくさコンサルは人によってはえぐい刺さり方しそう。髭はやめたほうがいい。
錦ちゃん➡️結局職業なんですか?
別府兄弟➡️変身バンクは歌いながら絡むところからやってほしかった。10年後もしっかりアイドルやってそうで良かった。
俵山先生➡️なんで喋らなかったんだろう。お肌ツヤツヤで良かったですね。
という結論(?)になりました。わりとみんなここはちょっと嫌だな……という部分があって、生々しく絶妙。まあそもそも10年前の作品に今でも愛と執着を持ち続けているオタクたちは大抵のことは楽しく受け入れられるだろうという前提の議論ですが……。個人的には10年後のえんちゃんが一番萌え萌えでした。高校生時点で老け顔とかシニアとか言われてて年長者ポジションだったのに、10年経ったらいちばんピーターパンをやっているの萌えじゃないですか??
あとは、学生時代ずっと一緒でなかよくしてても、卒業してそれぞれの道に進んでわざわざ連絡もしないようになるうちに自然と疎遠になってしまって今ではどこでなにしてるかもわからない……っていうのが身に覚えがありすぎてめちゃくちゃリアル。そんなもんだよなーっていう。それでもいざ集まったら当時のノリのまま過ごしている防衛部の面々は少し羨ましい。でも別に昔からの友だちをずっと大事にしたほうがいいだとか、たまには昔の仲間に連絡とってみたら?みたいなおせっかいなメッセージ性が作品にあるわけではなく、ただキャラクターたちはこうですよというだけの押しつけがましくなさみたいなのも感じて、そこも好きでした。
いろいろ変わったり変わらなかったりしたキャラクターたちとは対照的に、彼らが集まる場所だった黒玉湯は一切なにも変わらずに10年後も存在し続けていたところが良いと思いました。帰ってこれる場所。10年後の黒玉湯がひどく廃れてたりなくなってたりしたらキャラクターがダサいアームカバーつけてたり髭生やしてたりするよりある意味ショックだったかもしれない。まあ最終的には屋根なくなったけど……。パンフで監督にもツッコまれてたけど、えんちゃんが「黒玉湯…なにもかも懐かしい…」とか言って現れる時点でもう屋根ないんだよな。
防衛部といえば同じ学校内のモブ生徒(声優が豪華)がなんらかの不満や悩みや拗らせポイントから怪人にさせられてそれらと戦って説き伏せて愛の力で浄化…って流れがあるけど、今回はトンチキ怪人ではなくデスアモルとかいうなんかぼやっとした概念的な存在で、大いなるAI化機械化・効率厨的なキャラが敵でしたね。愛を知らない(って言ってたよね?)、否定する敵に対して、「また戦おうよ」って愛をもって応えるところが説得パートが上手くて良いなと思いました。1話でウォンさんが「敵すら愛してあげなさい」って言うところが作品の方向性としてすごい好きで。1000年後の未来の地球もデスアモルのせいで世知辛くなった世界も男しかいなくて笑った。映画館の大スクリーンで男しかいない世界見ると余計じわじわくる。
ハピキスのメンバーはほんとにゲストって感じだった。見たことないけどプリキュアのオールスター映画ってあんな感じらしいので、そういう感じなんだなあと思いました。結局HAPPY KISSってLOVEの何年後なの?という部分にすら触れられてなかった。パブサしてみたら、美男子コンテストの開催回数でそのへんを明らかにしようとしてる人がいて、オタクの執念ってすげ〜となりました。そんなオタクの方々の考察を参考にするとだいたいまあ10年以上は後だそうで、デスアモルの介入で防衛部の部室がなくなってるくだりとかウォンさんが言ってたメタバース時空的な話とかも考えると、デスアモルの影響を受けていない2025年で地球防衛部やってるのがドンピシャでHAPPY KISSだったってことなんじゃないかなーと。まあこの作品でそういうの深く考えるのってたぶんあんまり意味ないんですけど……。えんちゃんと修善寺って無気力キャラ的なところでは似てるけど、10年後の修善寺はえんちゃんみたいにモラトリアム拗らせてホームレス…って感じにはならなそうだなって思う。ワンチャンホームレスみたいになってもなんかそれはそれで楽しくやってそう。知らんけど。
最近の作品に触れていると、どうしてもすべてに意味や意図とかを求めがちになったり深くて的確であらゆる切り口からの考察がオタク側にも求められているような感覚になったりすることがあるけど、革新的な強いメッセージ性や作り込まれた世界観や緻密な伏線やネットが盛り上がる考察要素がある作品が必ずしも優れているというわけじゃなく、愛があって愛される作品ってそれだけじゃないよなというのを改めて感じました。なんかちょうど防衛部にハマったくらいの高校生の頃って、今ほどめんどくさいことあれこれ考えずにもっと純粋に作品を楽しめてたよな〜と、最近の自分のオタク態度を省みるきっかけになりました。それはそれとして、ここってどういうことなんだ?ってつい考えたくなるとこも多々あるけど……。


名古屋の映画館はグッズほぼ売り切れだったので翌日に別の映画館にわざわざ買いに行って得た阿古哉アクスタと、なんだかんだ言いつつ結局いろいろ考えオタクくんになってしまい細かいところが見直したくなったので2周目に行ったよの写真です。同じ映画を複数回観るのは『リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』以来です。
10年後の姿にいちいち動揺することなく観ることができたので、スナックで立が柿ピーのピーばっかり食べてるとことかデスアモル戦のなんか触手?みたいなやつの攻撃から錦史郎を守ってる有馬を自分の目で確認できて良かった。有馬、髭生やしてうさんくさコンサルになってるのにそういうとこさ……。
またなんか思い出したら書くけど、とりあえず感想とか考えたことは以上!2回目行ったしちまちま書いてたら数日かかっちゃったので文章の繋ぎ変かも。
好きな作品の新作映画が良い作品で良かったな〜!の気持ちでいっぱいです。𝑳𝑶𝑽𝑬。
あと全然関係ないけど、劇場内でたべっ子どうぶつの予告編でいちばんバカウケしてる人になってしまい恥ずかしかったです。貼っとくのでみてほしい。最後まで。
美緒48歳構文じゃない!?!?って予告編流れたあと友だちに小声で必死に話しかけちゃったよ。