本を読むこと その1

awawa
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公開:2024/10/29

今回は読み手としての小説について書こうと思います。

本を読むことは昔から好きでした。いつから好きなんだろう。まだ物心つく前の時点で絵本を読んでもらうことはとても好きだったようなのだけれども、小さい子は大体絵本が好きそうだから、そこをカウントに入れるのはなんだか違う気がするし。

けれども小学生に入る頃にはもう本が好きだったので、産まれてからずっと本が好きだと言ってもそれほど嘘にはならないんじゃないでしょうか。

読書の何が好きかというと、現実とはまた違う世界に没頭できるところかなあと思います。なのでフィクションが好きです。どっぷりとその本の世界に浸った時のあの没入感は、私は映画よりも読書のほうが強いです。

それもあってかテレビを観るより本を読むほうが好きで、テレビを全く観ないわけではなかったけれど、読書より優先して観る番組はあまり多くありませんでした。そのせいかドラマを観る習慣がつかないまま大人になりました。


話は逸れますが、ドラマを観ることって、そういう習慣がないと意外と難しいと思っています。

まず、一話目を観るのが難しい。ドラマを観ることが習慣でないので、いつ始まるかの認識がないです。なのでいつも気がついたら始まっていて、見逃したという意識すらないままに見逃しています。

一話目を観ていないのに二話目というのもなんだかなあと思い、そうなると、また来期ということになります。一話完結ものなら一話目を見逃してもなんとかなるかもしれませんが、大体二話目も見逃すし、そもそも一話完結でも一話目は観ていないとやっぱり途中からはハードルが高いです。

今は見逃し配信とかもありますが、見逃したことに気づくのが一週間以上経ってからとかがざらなので、それもやっぱり打開策とはなりません。

そういう感じで、ドラマを観るということが習慣として私の生活に組み込まれることがこの年までついぞなかったために、ドラマとは縁遠い人生となりました。そして今後もそのままになりそうです。

習慣というか、性格の問題では?という疑問もなくはないですが、それはそれとして。

アンナチュラルとか、観ておけば良かった、と思う作品もしばしばあるんですが、それはアマプラとかでタイミングが合った時に観たいなあと思っています。そう思い続けて数年になりますが。


話を戻しまして、ともかく、大学生くらいまではわりと日常的に本を読んでいたんじゃないかと思います。毎日というわけではないけれど、大学の頃はそこそこ長い通学時間があったので、電車の中で読んだりもして。

けれど社会人になってからはそうもいかず、いや、そんなに仕事が忙しかったわけではないんですが、気力の問題だったり、あとは小説を書くことにエネルギーと時間を費やしていたので、小説を読むことは減りました。

読むスタイルが変わったと言うのもあるかもしれません。そうしようと思ったわけではなく自然とそうなったんですが、社会人になった頃から、本を読まない時期ができて、それは数ヶ月だったり、長いと一年くらいだったり、ともかく全く本を読まない毎日が続いて。

そしてふと、あ、本読みたい、ってなります。

特に何かきっかけがあるわけでもなく唐突に来るそれは本を読むまで収まらず、というか我慢する理由も必要もないのでそわそわする気持ちに従って本を手に取るわけなんですが、お気に入りの本だったり積読だったり新しく買いに行った本だったり、一冊読むとだいたいそれが呼び水になって、満足するまであれこれ読むに至ります。

そしてまた、読まない日々へ。そんなことを繰り返しています。なんだか小説を書くほうとも似ているような。

読書欲にかられた時は、多いとひと月に20冊以上読みます。長いシリーズものにうっかり手を出してそれにハマってしまった時はそれを読み尽くすまで収まらないので、シリーズを一気に揃えることに。そうじゃない時は作家もジャンルもあまり問わずに気になるものをあれこれと。

そんな感じなので、年で平均すると月に2冊くらい読んでる計算になると思います。読書家の人からすれば少なく、本を読まない人からすれば少し多い、そんな具合に落ち着きました。

月に2冊といえば、高校生までは月に2冊まで親に本を買ってもらえるというシステムがうちにはありました。そこに漫画は含まれないので、それは自分で買っていましたが。

もちろん月に2冊では読み足りないので、お気に入りの本は何度も繰り返し読み、時には図書館で借りたりもしていましたが、この偶然の一致をみるに、新しい本は月に2冊くらいが私にはちょうど良いのかもしれません。