2024年6月後半まとめ

awawai
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7月になった。6月はどうでしたか。

ナスやゴーヤ、ピーマンなどを調理する時の手触りや弾力が好きだ。凹凸や張りがあったりスポンジみたいだったり、種がごそっと取れたりして面白い。作業工程としても工作みたいで好き。不器用なので怪我をしないように気をつける。といっても、今は包丁やまな板どころか冷蔵庫すらないのだが。

Suchmosの音楽と統一感のあるロゴとジャケ写が良いなと思ってよく聴いている。存在は知っていて、気が向くとたまに聴いていたけど、なぜだか今強く彼らの音楽に惹かれる。ほかに6月よく聴いたのはジャンルばらばらで、THE BACK HORN、BJC、SHERBETS、宇多田ヒカル、Tempalay、スカート、PUNPEE、cero、狐火、chelmico、在日ファンク、くるり、bonobos、クラムボン、ゲーム音楽など。国外では相変わらずDEERHOOF、MATMOS、あとSTING、Sananda Maitreyaなど。聴き手の気分の変動がつまびらかに見える。STINGの「English Man in New York」、THE BACK HORNの「セレナーデ」、石渡太輔「marionnette」、cero「マウンテン・マウンテン」、在日ファンク「おすし」は定期的に聴きたくなる。本当にどういう情緒か。

おすしが救う命もあれば、デスボが救う命もある。暑くてメタル音楽から離れていたけれど、Molly Daisy Scarpineさんの歌声、デスもクリアも心地よくて耳が喜ぶ。あるゲームのキャラクターのことを歌っているのだが、そのキャラクターを思って歌っているのだろうなと思う。甘さのない女声デスメタル好きだ。

やっぱり夏はHR/HMだと主張する自分と、けだるげラップ・ポエトリーリーディングだろと言う自分のどちらも本心の比重。どっちも女声でおすすめのミュージシャンがいるひとはよかったら教えてください。恋愛を主題にしていない音楽がいいです(恋愛について奏でた楽曲も聴くのですが、あまり媚びたり陶酔していないものが好みです)。

お祭りが近いので祝祭的色彩の濃い和ロックや和オルタナも肌に馴染む時期。

今年は七夕の日に郡上へ行くので(イベンターの知人の企画を手伝う仕事で)幻視力を高められる予感がしてたのしみ。古今伝授にまつわる伝え話をギターで弾き語りしたり、和楽器の演奏や元岐阜市歴史博物館の館長さんや文筆家の方による歴史のお話など内容が盛りだくさんで準備も盛りだくさん。

新しい部屋が手に入ることになってからというもの、日増しにインテリアに興味が沸いてきている。なんとなくセンスや才能の世界と思っていたが、そうではなく、ロジックを知ることで、素敵な部屋がなぜそう見えるのかが分かって面白い。実践はお金も時間もかかるので少しずつというかんじだが、知識は無限に仕入れることができて良い。

あと、インテリアブランドもたいがい自身の系統やスタイルに関して言語化に無頓着で、見ればわかるやろ、わかるやつだけついてこいや、という感じがする。メインストリームから外れたいわゆるマイナー(と世間的には判断される)音楽の世界とも通ずる気がした。インテリアと音楽は空間づくりにおける相棒同士みたいな関係だし、こだわりやある種の閉鎖的性質にも似たところがあるのかもしれない。

つまり室内音楽もインテリアも、誰でも来てOKというよりかは、公共よりもややプライベートな、秘密基地の合言葉が分かる者だけ入れる、特別な、日常の中の異質を形作ろうとする一連の動きに思える。

どうやって日常にハレの要素を組み込めるかこそが、あまりにもざっくりすぎるけど両者共通の目標なのではないか。

せっかくある程度長期間自分の好きにできる部屋(シェアハウスよりも私的な空間に占められ、かつオートロックなどがあり防犯的観点から安全性が高い)なので、焦らずいろいろ試してみたい。

初期費用ですかんぴんな上、収入もまだ入らないためしばらくは節約生活なのだが…。いや、節約したくても家電が一切なく自炊できないため泣く泣くコンビニ生活なのだが…。それはそれとして。

部屋のどこかに瞑想するためのスポットを作りたい。仕事や家事や雑念はもちろん、趣味や寝床からも離れる清浄な無の時間を必要としている。

一日のうち、どこで元気がなくなるかわからず、糸が切れないように自分を見守る毎日。期待はずれや呆れのようなため息を身内から食らったりして、ズドンと急に心が底まで落ちてしまうこともある。やはり適度な距離は大事と思う。そのような扱いを他人にもすることのないよう、人の振り見て我が振り直したい。余裕、ゆとり、それは生命。

@awawai
趣味で小説を書いたり祭りに行ったり鳥を吸ったりします。 lit.link/prmtlbrtori