いろいろ観た・読んだ・聴いたので記録。インプットのためにという目的意識ではなく、これを知りたい・あれを知りたいという興味が衝動を先導しているように思える。
ドラマ版『三体』を観返した。初見の際ほとんど流し見だったので腰を据えて鑑賞できて良かった。小説を読むのと映像を観るのではぜんぜん違う体験だ。アジア圏ならではの感覚の近さと、邦画だったらこういう演出にはならないのではないかという違いを味わうのが楽しい。背景など細部の作り込みがこまかく、それによって重厚感のある作品世界が形成されている。単にリアルというだけでなく、毒のような非現実が、水面に落ちる雫のように主人公や既知の世界へ混ざり、領域を侵していくさまが真に迫る。
読んだ本。『もうひとつの街』(ミハル・アイヴァス著 阿部賢一訳)、『無垢なる花たちのためのユートピア』(川野芽生)、『宿借りの星』(酉島伝法)など、文庫本の新刊が豊作。ほかに、前の記事で読書感想文を書いた『世界の起源の泉』(岡和田晃)、『あなたのことが知りたくて : 小説集 韓国・フェミニズム・日本』も読みごたえがあった。
小説・八咫烏シリーズのアニメ化作品『烏は主を選ばない』、演劇・TRUMPシリーズのアニメ化作品『デリコズナーサリー』、同名ゲームのアニメ化作品『天穂のサクナヒメ』を観た。メディアミックス作品は、深遠な原作世界のなかから新規視聴者がパンクしない程度の情報を摘み出す必要があり、既存のファンの期待に応える必要もあり、板挟みで大変そうだと思う。
韓国映画の『破墓/パミョ(파묘)』が気になっている。地方ではなかなか観たい映画が上映されない。地元でパミョれる映画館は限られているので、仕事帰りに観るのは難しい。休日に観に行こうか考えている。
調子がよくない時やあまり順調でないときに、お粥やゼリー飲料を摂取するみたいに読む漫画『ベルリンうわの空』を職場のデスクに置き、心の平穏を保っている。
chelmicoの「爽健美茶のラップ」を通勤中の電車で聴く。岐阜のハードコア(skramz jazz)バンドquiquiや、エストニアのフォークメタルバンドMetsatöllも最近よく聴く。早口だったり、母国語でなかったり、何を言っているかわからない音楽に救われることがけっこうな頻度で、ある。
日々、たくさんの創作物に囲まれて生きていることがしあわせだし、そう実感していたい。読むひと・観るひと・聴くひとであり、書くひと・つくるひとであれることが理想だ。
あと、韓国語学習アプリを始めた。まず一週間継続できて一安心。サボっていた自習ノートづくりも再開。嫌にならない程度の時間・量で日課にする。
生活場面では、家具の一切ない生活に灯りやお香を取り入れたい。火の始末の心配をしなくていいものを探している。それより早くベッドや洗濯機を買ったほうがいいのは分かっているのだけども。いいのがあったら誰か教えてください。