日記 2024112

ayahie
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公開:2024/11/2

今日は低気圧にやられて1日中横になっていた。夢を沢山見たが、いまいち覚えていない。ベイスターズの試合は延期になった。

4時頃やっと夢から醒めてスマホをいじり、何か読もうかと思ったが食指が動かない。意味もなくfate stay nightの全ルートのあらすじを読んだりした。

電撃文庫の新刊を眺めて、試し読みをしては閉じた。ライトノベルなどと言うが、一般文芸より読むのが難しく感じる。専門用語も多いし、世界観も多様なので、まずどういった話なのかをつかみづらい。その割にキャラクターは尖っていて、まだ整理出来ていない頭の中に特徴的な喋り方がキンキンと障る。私はもうライトノベルは読めないのかもしれない。

翻訳文学、それも幻想小説を読んでいる時が1番気が楽だ。幻想小説のよいところは、乱暴に言えば、話を真面目に理解しなくて良いところである。いかんせん「幻想」なので、突飛な単語や不可思議な出来事がたくさん起きるのだが、ミステリのように事象1つ1つに気をつけて読む必要は無い。ただ、不可思議な言葉で彩られた空間に包まれて、想起される映像をぼんやりと自分の中で形作りながら、流されるように読めばいい。少なくとも、私はそう思っている。

数日前に、ジェフリー・フォード氏の「言葉人形」という短編集を読んだ。幻想小説の短編集が一番好きだ。安全で穏やかなトリップである。

ライトノベルを読んでも、もはやトリップ出来なくなってしまった。大きな武器を持った美少女と巻き込まれた主人公の少年がファンタジックな敵とバトルする様子は、苦労しないと頭の中に描けない。挿絵が着いていてなお不可能である。もう本当に、ライトノベルは卒業なのかもしれない。

昔は「キノの旅」など電撃文庫をよく読んでいたが、私も遠くへ来てしまった。それが良かったのか、悪かったのかはわからない。ただ、寂しいとは思う。

良質な幻想小説をもとめて、私はフラフラとAmazonにある海外文学の本棚の中へと歩き続ける。