私はライターであって編集者ではない。仕事上でいろいろな編集者さんと関わるけれど、いまだに編集の仕事の範囲がよくわからないと感じる。編集者さんが何に喜びややりがいを感じているのかも(何人かに直接聞いたことはあるけれど)、いまいち理解しきれていない気もする。
媒体のコンセプトに合わせて企画を立て、ふさわしいインタビュイーを探してくる。あるいは、「この人にこれ聞いたらめっちゃおもしろそう!」というところから企画を立てる。こうしたことは、編集者もするだろうけれど、私(ライター)もする。もちろん媒体や案件によるけれど…。
人をつなげる喜びは、一定、ライターの立場でも感じることができる。私の場合だと、トラベルメディアで取材したホテルや観光関係の人に、働き方や地方創生といった別文脈での取材をお願いできるとか……。
ああ、でも、露出の場をつくるきっかけ(→広報とかコンテンツマーケティング的な意味合いでのプラス)にはなれるけれど、ライターの立場では仕事の発注はできないから、それができるのが編集者なのかも。
誤解を与えないように書くと、私は優秀な編集者さんを尊敬してるし、編集者さんがいるおかげで自分の書いた記事がブラッシュアップされたり、より媒体や企画の趣旨に合うものになっていったりするのはものすごく嬉しい。
私の書いたものを(自分自身を除けば)誰よりも読み込んでくれて、いっしょによりよいものをつくりあげてくれる存在だ。もちろん、それが彼らの仕事だから当然なのかもしれないけれど、書き手と違う距離感、まなざしで原稿に向き合ってくれることに感謝している。
(さらに、私は関わる編集者さんにめちゃくちゃ恵まれている)
でも、「なら、編集者になりたいの?」と聞かれるとやっぱりよくわからない。できるかどうかはさておき、まったくイヤではない。興味もある。それでも、いまのところライターの仕事が楽しいので「このままでいいのかな?」という気持ち。先のことはわからないけれど。
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おまけ。昨夜小豆を煮ておいて、今朝お餅を入れておしるこ(ぜんざい?)にして食べました。鏡餅じゃなくて切り餅だから鏡開きと言っていいかは微妙だけど、無病息災で、いっぱい仕事したり遊んだりしたい。