・発達検査や知能検査についてのモヤモヤ解消活動
2000円払ってよかった。修士もとってない実務的な研修も受けていない解釈のための勉強もしていない自分のようなの(同じ職種のほぼすべての人間にいえる)が知能検査の実施者になれてしまうこと自体がストレスになっていたので、包括的なアセスメントのための考え方をフォーマル・インフォーマル両面についてしっかりと、WISCについても触れながら解説してもらえて、ちょっとモヤモヤが解消された。本来は心理士・心理師でないと、と思ってはいるけど、ニーズや事業所事情を考えるとそうも言ってられないんだなと納得できるようにもなってきたから、目を背けても解決しないな、と吹っ切れた。実施しないにしても情報から支援に活かすための思考をできるだけの知識や心構えは必要だしね。
定型発達=ディスクレパンシーがみられない、なんてことはまったくなく、凸凹なくフラットだったらむしろ発達障害を疑うという話があった。X中心にSNSで「凸凹=発達障害」「凸凹ない=発達障害ではない」とか、知能検査の結果すなわちIQだけで知的障害の診断がきまるとか、WISCで発達障害の有無がわかるとか、そういう誤った情報が溢れまくってるから、色々再認識する機会にもなってよかった。保護者や当事者の誤解はともかく医師やその他専門職でも誤情報垂れ流してるのをみかけるとしんどすぎる。ともかく、と言ったけど保護者や当事者の誤解だって誰でも発信できちゃう今の時代はめちゃくちゃ問題だったりするよね。当事者性をもった発信ってつよいエネルギーあるしね。なぜか当事者が自分の経験を語るのに主語をでかくしちゃう問題もあるもんね。
・ギフテッドについて無知すぎたのでちょうどよかった
↑の勉強会の講師の片桐先生のお考えや話し方がすっと頭にはいってきて心地よく、大変勉強になった〜〜〜〜〜ということで先生のお名前で検索したら出てきた動画をみた。
わたしは専門的な立場のひとで「HSP」という概念の取り上げられ方について批判的でないどころか界隈を盛り上げようとしているようなひとがいたら(まわりくどいね)距離を取りたい派(?)なんだけど、「ギフテッド」についてもそれに近いような心の距離を感じるキーワードかも…と思い当たって、そういえば全然知らないな〜と気付いたので再生。見て良かった。ASDについてスペクトラムなのだからグラデーションだ〜〜〜みんなうんたらかんたらで大なり小なり特性が〜〜みたいなのとか、発達障害という言葉は古い!神経発達症と呼ぶべき!日本は遅れている!みたいな診断名うんぬんみたいなのと通ずる話でもあって。で、支援ベースで考えてどうっすか?という話は同じね。見守りスタンスというのもなるほどなーとなったな。ギフテッドとされるひとに必要な支援者はコーディネーター的な立場の人かな。おもしろかった。関係ないけどHSPはね…Xのプロフィールに書いてあったら親しくなれなさそうだなというくらいにはやっぱり私はあれです(このウェビナーのシリーズの次の回がHSP関連だったからつい)。
内容は参考になったのだけど、主催の代表の方の聞き手としてのスタンスというか、講師を呼んでおいてそのやりとりの仕方はなくない…?と感じる場面が何度もあったのが残念だった。お話されてる内容はニューロダイバーシティを否定するものではないやんか、という。えーっとだからその話を今してましたよね?ってモヤモヤしながら見ちゃったな。気が短いの、疲れるぞ〜自分。