今日も過労で寝込んだ。この間も寝込んだな、と思ったらDay4.で寝込んでいたので、11日ぶりらしい。毎日書いていると、そんなことまでわかってしまうとは……。
というわけで、今日は省エネでお送りする。
今日のテーマに思うこと
今日のテーマは「誰かにオススメしたい本・映画・ドラマ・アニメ」だ。私はこのテーマについて、少々突っ込みたいところがある。
誰かって誰だ?
私はオタクなので、好きなコンテンツはたくさんある。だが、オススメしろと言われるとまず、「あなたはなにが好きですか?」と質問したい。合わないものをオススメしても、悲劇しか生まれないのだ。
たとえば、私にはここ半年以上夢中になっているゲームがあるが、私はこれを親友に勧めることはない。なぜなら、親友が嫌悪している物語展開が含まれるからだ。その他の要素は好きそうなんだけどな……とは思うが、プレイしてくれとは口が裂けても言えないし、言わない。
だから、「誰かにオススメ」と言われても……誰に? と思考が停止してしまった。
コンテンツの偏り
また、先に挙げた通り、私はゲームのオタクだ。ビジュアルアドベンチャー系をよく遊ぶのだが、これも「物語」だと認識している。
だが、今回のテーマにゲームは含まれていない。手札の半分くらいを封じられた気分だ。
それでもオススメするとしたら
まぁ文句ばかり言っていても仕方ない。それでもオススメを選べと言われたら、私は「十二国記」を挙げたいと思う。
十二国記はいいぞ
十二国記は小野不由美の異世界ファンタジー小説シリーズだ。25年かけてシリーズが完結を迎えたのは2019年の11月(調べていてもうそんなに前なのかと驚いた)。
現代日本と近いところにある、中華風の「十二国」の世界を舞台に、不老不死の王と、王を選ぶ神獣麒麟、そしてその王の治める国の民たちが、奥深い物語を紡いでいる。
私が好きなのは、メインストーリーの中で90年の長い治世を誇る恭国の女王が、ただの少女だった90年前、王になるために辛く厳しい旅に出る物語「図南の翼」だ。幼いがゆえに真っ直ぐすぎる信念と、醜い現実の間で、葛藤する主人公の姿に胸を打たれる。
だが、私が今しみじみ思い返したのは、別の巻だ。
自分の王になる
メインストーリーの中程にあたる、「風の万里 黎明の空」、この最後に、主人公の王、陽子がこんなセリフを言うところがある。
わたしは慶の民にそんな不羈の民になってほしい。己という領土を治める唯一無二の君主に。
自分を治めるのは他の誰でもなく、自分自身でなければならない。そんなメッセージを思い出したのだ。
このセリフの趣旨とは少し意味合いが異なるが、今の私は、自分をうまく治められているとはいえない。無茶をさせて、壊れかかっているから、寝込んでしまうのだ。
今度こそ、自身の行動を見直そう。そう強く決意した。
……こんなふうに、人ひとりの人生を、生活を、動かしてしまう小説「十二国記」。興味が湧いたら、読んでみてほしい。