書いた文字の先にいる自分とよく似た他人~リフレーミング~

あゆみ
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 今日は朝から夕方まで、合計6時間も予定があった。しかも、午前と午後で別のところに行くという過密スケジュールだ。あまりに疲れたので、帰り道、喫茶店でおいしい紅茶を飲んで、川沿いのベンチで休んで、しまいにはコンビニスイーツを買って帰った。そこまでしないといけないというのは、けっこう重症な気がするが、ちゃんとリカバリー行動をとったということでもあるので、セーフ判定にしよう。

リフレーミング

 今日は外出先で「リフレーミング」について学んできた。リフレーミングとはなにかというと、水がコップに半分入っているときに、「水が半分しか入っていない」とネガティブな感想を抱いてしまう思い込みを、「水が半分も入っている」という認識に再定義することだ。「枠組み(frame)」を「再び(re)」見直す、と考えれば単語の理解が深まるだろう。

具体的な手法

 私はリフレーミングという概念については知っていたが、具体的にどんなふうに考え直せばいいのかはよくわかっていなかった。今回はその方法について詳しく教えてもらったので、あなたにも共有しよう。

  1. ポジティブな人の思考を想像する

  2. 「最悪の事態よりはマシ」と考える

  3. そこから何を得られたか考える

  4. 短所の裏は長所と考える

  5. その考えには根拠があるのか? と見つめ直す

  6. もし他人だったらどう励ますか考える

 正直、1番のイメージしかなかったので、こんなにやり方があるのか、と驚いた。

 そして、6番を無意識にやっていた自分に気付いた。

他人を励ますつもりで自分を励ます

 人間、他人の落ち込みは、けっこう気楽に励ませるものだ。

「そのくらい心配ないよ」「失敗しても次があるよ」「そこも好きだよ」

 しかし、いざ自分を自分で励まそうと思っても、なぜか他人を励ますようにはうまくいかない。事態の深刻さがのしかかっているからだ。

書くことによる客観視

 そこで、私が使っているのが、「ネガティブな考えを書き出す」方法だ。

 書き出すのは、ノートでもチラシの裏でもスマホのメモでもなんでもいいが、私は決まったノートに、手書きで書くのが気に入っている。脳から手を伝ってペンから文字へ、ダイレクトに感情がのせられる感じがするからだ。

 文字になった瞬間、その考えは内側をうずまくものではなく、外から入ってくる情報になる。自分から少し距離が生まれる……というと不思議な感じがするが、本当にそうなのだ。半分とか三分の一くらい、他人事として頭に入ってくる。

 そこに書かれた文字には、自分とものすごくよく似た誰かの、自分とものすごくよく似た悩みが綴られている。そうなると、意外とあっさり解決策やアドバイス、励ましが思いつくものだ。

夜の宿題を朝に書く

 この作業をやるのは、のほうがいい。一日で最も頭が冴えているので、それだけスマートに励ましが思いつく。

 しかし、ネガティブ思考になるのは夜が多い。そこで、夜に思い浮かんだネガティブ思考を、朝の宿題としてメモに残しておくのはどうだろう。明日の自分にまるっと任せて、その夜はぐっすり寝る。そして、すっきり起きた頭で書き出して、解決策を考えるのだ。

書くことの効果は絶大

 私は毎朝30分ほど時間をとって、頭の中身を書き出すというのを習慣にしている。最近はさぼっていたが、やはりこれがあるのとないのとでは、一日のパフォーマンスもメンタルもだいぶ違う。

 この習慣にはネガティブ思考のリフレーミング効果もあるし、他にもいろいろな利点があるので、今日はこのへんにしておくが、他のこともおいおい書いていきたいと思う。