昨日、美容院に行ってきた。髪を切る前は肩につくくらいのミディアムボブだったのだが、結べる長さになるとずぼらが顔を出して後ろでひとつにくくってしまいがちだ。そこで、頬の横、襟足ぎりぎりのショートボブまで切ってもらった。さっぱりしていい気分だ。
さて、今回のテーマは「私に『髪を伸ばしたほうが可愛いよ』という男は信じない」だ。
恋愛遍歴
ダメ男ホイホイ、あゆみ
ダメ男ホイホイの悪名高い人生を送ってきた。付き合った男の中で友人に素直に祝福してもらった男はいないし、別れ話がこじれてストーカーになって警察のお世話になった男もいた。
女子校で青春を送ったせいにするのも母校に悪い気がするが、私にとってはそれが恋愛面では悪いほうに働いてしまった気がしていて、「いい顔をしているだけの男」と「いい男」の見分けが全然つかないようだ。あとから考えると「なんでそんな男と深い仲になった?」みたいな男とばかり付き合ってきてしまった。親も友人も呆れ顔だし、私もちょっと次の恋愛が怖い。
失恋して髪を切った
そんな私が最後に彼氏と別れたのは約1年半前のこと。自分から別れを切り出しておいてくさくさしていた私は、おととしの12月、長く伸ばしていた髪をバッサリ切った。失恋したら髪を切るというのはあるあるを通り越して漫画みたいな展開だが、そういう儀式でもしないと落ち着かなかったのだ。
肩甲骨くらいまであった髪をショートボブにして、なんとなくうきうきしていた私は、ふと、あることに気付いた。
私に似合うのはショート~ミディアムだ!
独身ショート、交際ロング
そういえば、私は独り身のときはだいだいショート~ミディアムヘアにしている。そして、交際を始めるとロングにするのだ。別れたらまた切って、ミディアムにする。
自分としてもミディアムヘアがわりとお気に入りだし、なんなら最近はショートヘアの可愛さに目覚めてきたところだ。
じゃあ、なんで交際を始めると髪を伸ばすんだろう?
「私」の可愛さ、「理想」の可愛さ
ところで、男性の憧れの女性といえば、偏見もあるがやはり「黒髪ストレートロングの清楚な女の子」だろう。偏見しかないな。すみません。
少なくとも、私の付き合ってきた男性たちに好みを訊くと、だいたいこんな感じだった。そして、そんな彼らはミディアムヘアの私にこう言ってくる。
「髪を伸ばしたほうが可愛いよ」
しかし、ここで待ったをかけたい。「私」という素材に対して似合う髪型は、ショート~ミディアムヘアだ。それなのに、ロングヘアを勧めてくるというのは、どういうことか。
つまり、「私」の可愛さというより、「自分の彼女として理想の女」の可愛さを重視しているから、そんな発言が出るのではないか。
そんな態度はちょっと許せるものではない。私自身のことを見てくれよ!
私に「その髪型可愛いね」と言ってくれる男なら
これまでの反省
ダメ男ホイホイを続けていて、その発言が共通しているということは、私に「髪を伸ばしたほうが可愛いよ」と言う男はダメ男である可能性が高いと考えられる。私自身を見てくれていないのもそうだし、もっと単純な話として、私とは美意識が合わないのだから、付き合っていていいことはない。
もっと自分のセンスに自信をもって、そこに共通した意識を持ってくれる人と、お付き合いするべきだ。
我が家の「いい男」
ところで、昨日仕事を終えた父に、「美容院いってきた!」と報告したところ、嬉しい言葉をいただいた。
「その髪型可愛いね、似合ってる」
ありがとう父……!!
うちの父は母が「この人と結婚するのに、人生の対人運全部使い切ったと思う」と言うくらいの、どえらい「いい人」である。たまに私や母と文句も言わずに家族でいてくれることに、疑問を覚えたくなるくらいだ。
そんな我が家の誇る「いい男」、そして私のことを確実に愛してくれている人、がそう言うのだから、この理論に間違いはないだろう。
私は、私に「髪を伸ばしたほうが可愛いよ」という男は信じない。「その髪型可愛いね」と言ってくれる男がいいのだ。