Day20.人生の汚点

あゆみ
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 今日のテーマは「これまでで一番の後悔」だ。書くことにこんなに抵抗のある話題が連続するとは思わなかった。ちゃんと全部のテーマが書けそうかどうか確認してからチャレンジを始めるべきだったのだ。後悔している。今日こそは短くすませよう。

基本的には後悔しないタイプ

 さておき。こういう短期的な後悔はちまちまあるが、人生を長い目で見たときに、私は後悔をしないタイプだ。すべての出来事はそのときに選べたギリギリの線で選んで起こったものだし、すべての出来事は未来のどこかにつながっている。そう思っているからだ。

私の人生の汚点

 そんな私が、これまでで一番の後悔を選ぶとしたら。意外と答えはすぐに出てきた。これはまさに人生の汚点というやつだ。

モラハラ男に洗脳されていた日々

 私は大学を退学する直前まで、同じ大学に通っていた社会人履修生と付き合っていた。

 そいつが酷いモラハラ男で、私はただでさえ病んでいたメンタルを地の底まで落ち込ませていた。それでもその男のことが好きな気がしていたから恐ろしいことだ。

 それでも付き合っていて良くない気がして、別れを告げた。嫌々ながら受け入れてくれたかに思えた彼は、一週間後くらいに私の家に復縁を申し込みに来て、――私は受け入れてしまった。

 そんなことが何回か続いた。別れ話のたびに誰かを巻き込んでは話が壮大になり、復縁のたびにお互いの依存度はひどくなった。

最悪の事態

 とうとう見かねた親が、復縁を申し込めないように引っ越せ、とお金を出してくれた。私は別のアパートに引っ越したが、大学構内で運命の再会を果たし(今考えると私の時間割は知られていたのだから100%待ち伏せだ)、また復縁してしまった。

 当然ながら、家族仲は冷え込んだ。

 その後、やっぱり付き合えない、と別れを告げると、とうとう彼はストーカー化した。私は大学を退学し、他県へ引っ越すしかなくなった。

 家族仲は最悪になった。

 この頃のことは、思い出すだけで胸糞が悪くなる、人生の汚点である。後悔とは少し違う気もするが、あいつと復縁していなかったら人生はもっと違うものになっていただろうなと思う。

 まあ今は時間が傷を癒やし、家族仲もまあまあ良いところまで戻っているので、封印しておけばいい話題である。