期限が切れた鶏ひき肉と、2週間ほど冷蔵庫に放置されていたえのきを使って危うい鶏つくねを作った。匂いを嗅ぐと少し饐えたような匂いがする気がしたけど無視しておいた。去年の同じ頃に食中毒で痛い目を見た事を思い出したけど、それも一旦無視した。少し濃い味付けになってしまったけど生姜が効いていておいしい。あとは明日の私が腹痛に苦しんでいないことを願うばかりだ。
心配性故に生きている中で常々多くの不安が頭をよぎるのだけど、歳を重ねるごとにそれらを見ないふりして即座に頭の片隅で寝かしておくことができるようになってきた。これに関しては、いい事なのか悪いことなのか本当にわからない。心配事の90％は起こらないなんてよく言うし、実際その方が生きやすいのだろうけど。心配性を克服しつつあるという言い方をすれば良い風に聞こえるが、悪く言えば鈍感になっているということなのではないか。自分自信を繊細だと言うなら、周りに対しても繊細に立ち回ることが必要なように、不安や心配を無視せず常に抱えていられるということは、周囲に対しても敏感でいられるということでもあるのかもしれない。
自分の都合にばかり託けて、見たくないものを無視して、腐っているかもしれない鶏つくねを食べて。そうすることで偽の生きやすさを感じて、いつの間にか不安を抱えず、何も考えず生きることを高尚なことなのだと錯覚するようになってしまった。22歳にして、あるがままの自分がなんなのか、分かったとしてあるがままでいていいのか、なにも分からなくなった。迷子の22歳を保護してくれる迷子センター、募集中です。