にじさんじ甲子園の感想
ANYCOLOR株式会社が有するVTUBERプロジェクト「にじさんじ」の企画のひとつであるKONAMI協賛のパワフルプロ野球大会、通称「にじ甲」が本日全日程を終了
にじさんじは黛灰と名伽尾アズマが引退してからはトンと見なくなった老人のひとりだが壱百満天原サロメの登場でまた見始めた
そして、にじ甲は一回も視聴したことがなかったが今回長らく活動休止になっていた本大会主催の舞元啓介の復帰で初めて観てみることに
個人的に良かった監督
椎名唯華
大会の花形らしくパワフルプロ野球も相当やり込んでいるのが各選手のデータの高さから伺えた。盛り上げ役としても主人公としても一級品であり大会レギュラーなのも納得。これまた花形のチャイカとのにじレジムーブはやはり最強だと感じた、小柳ロウがヒットを打つたびに大柳ハイって改名するのアドリブとして最高だった。
不破湊
大会通してずっと冷静なトーンで何言ってるかマジでわからないの面白すぎた。パワプロ初見とはいえゲームセンスが抜群なのか育成したチームは本当に強かったしゲームを楽しんでいるのが本当に良かった。
フレン・E・ルスタリオ
ゲラ担当なのか、やたらと笑っていた印象。こちらも不破湊同様パワプロ初見だったらしいが今パワプロの不具合も相まって高難易度に苦戦したのがよくわかるほどチームはそんなに強くなかったものの自分が推すキャラに対する愛が強く、チーム自体は弱かったけどキャラゲーとしては勝っていた気はする。惜しかったのは最終日のエキシビションマッチで大会に不出場だった自選手のことをひとり忘れたことでラストの試合が若干ハンデマッチスタートになったのと推し以外には露骨に興味がないのが透けて見えたのが残念。
花畑チャイカ
正直、今大会チャイカがいなかったら地獄すぎる大会だったなとは思う。優勝候補の椎名唯華を緒戦で叩き、大波乱を起こしてはそのあとの試合で全敗する清々しさ。特に小野町春香との対戦におけるコールド負けがかかった2アウト満塁になるまでのシーンは本当の野球くらい感動する何かがあった。野球が好き以前にエンターテナーとして優秀すぎたし、にじさんじ愛に溢れる相手の選手情報のリソースヤジも良かった。あれがにじ甲の正解のひとつなんじゃないか?くらいの完璧さ。
残念だったところ
Aリーグの盛り上がりがイマイチというかBリーグが盛り上がりすぎた為、印象が薄くエンターテイメント性に欠けていた。Aリーグは多分フレン以外は全員ゲームが上手いのはなんとなく理解したけどやはり椎名唯華、不破湊、花畑チャイカがいたBリーグに比べると地味すぎてパワプロとしては普通だった。
大会最終日の各監督最期の挨拶において、わたくし初見であります小野町春香の『挨拶が長くなります』と保険をかけてからのリアル野球の楽しさまで宣伝する仮定で自身が好きだという巨人のことを語り始めたのは本当に冷めた。甲子園のゲームモードなのにペナントレースの話は本当にいらなくて、しかも巨人以外のファン全無視してる時点でスポーツファンの悪いとこが出ていて、そういうのは個人配信か野球板で書けよってのが本音。そして長くなるの前提なら短くまとめて簡潔にするのがチームプレイだろとチームで勝ちにいく大谷翔平がイメージキャラクターなのにマリナーズ時代の個人成績優先にならざるを得ないイチローを思わせた。悪気がないだけにタチの悪い典型例、良い人そうなのは伝わるから是非とも主催側にいてほしくはある。
今年のパワプロは出来が相当悪かったらしいのでゲームとしては終わっているのにあそこまで盛り上げた各監督と主催は本当にお疲れ様でしたとしか言えない。次のにじ甲はもう少しKONAMIが本腰を入れて開発をしてほしいところだけど同社が作る同じく野球ゲームの「プロ野球スピリッツA」のほうが力が入っている感じを受けたのでそういうもんかと二重で醒めた。
後味が悪すぎて勿体なかった大会だったなあ。