明けましてご苦労様です、と定期的に太陽に向かって呟いているので1年に1回しか労われない太陽と地球に対する正月という行事が苦手、実に軽率な態度と常に話している。そもそも『おめでとうございます』が挨拶になるのもわからない、おめでとうって感謝なのでは?と建前が苦手な自分の周りには後光が差さることもない。
加えて新年早々、能登半島で大規模な地震と火災が発生したので余計に、おめでとうございますは言いにくい。自粛しろとは全く思わないけど正月らしい楽しみを味わいつつ『明けましたね』くらいが丁度いい。仮に能登周辺に近親者がいる人間に対して『おめでとうございます』はそれなりに堪えるだろうからやっぱり正月の風習は自分には合わない。
テレビは軒並み能登半島地震のニュースばかりで正月特番は潰れて正月気分はない。元々正月番組を見ないから正月は連休に近いので去年とあまり変わらないといえば変わらないけど。そもそも緊急ニュースは全国区のNHKだけでいい、なぜなら老人たち用として国営放送があるだけで若い人たちはX(旧Twitter)があるので被災地情報は現地の地元民から寄せられるポストで十分まである。そう考えるとXからみんな離れられないのはコミュニケーションツールとして以上にライフライン、セーフティーネットとしての役割が強いことを印象付けた。しかしフェイクニュースやインプレッション稼ぎもイーロン・マスク氏が経営し始めてから増えたのでこの期にタイッツーなどに民族大移動しても良いはずだけど使い勝手がいいのかそうは中々ならずに不平不満ばかりが滝のように相変わらず流れていた。
同調圧力が苦手なので別に能登半島のことを重く受け取って自粛するつもりはない。ただ無事に年始を送れるといいなと正月特有のガラガラな道路の真ん中で寝っ転がる何も知るわけもない子供から学ぶ。SNSがあるから良いことも多いけど、自分に全く関係ない悲しみまでダイレクトに伝わってしまうこの縦長の箱にも些か疲れたのでスイッチを1日オフにして明日も過ごす。