コメント:記憶から１番最初に消えるのは声らしいよ
『そしたら俺たち引退したら何も残らないな』と誤タップして開いたアーカイブ内のVtuberが笑いながら、切り抜きのアーカイブ残しておいてねとリスナーに話していた
たしかに顔や匂い、間の使い方に所作、ネットだと文法や語彙は未だに覚えているけど声は曖昧なまま宙空を漂っている
連絡を取ろうと思えばいつでも取れるけどいつでも取れるから別にいいかの連続が年々積み重なり連絡しなくても繋がりは薄れない！みたいな少年ジャンプ思考で忘れていく
基本的に緊急の用事がない限りは文面でいいタイプなので通話における時間泥棒は余程こころを許せた間柄でないと難しいのが事実
その意味でも音声アーカイブは確かに貴重で好きなときに好きなだけ一方的に聞けるし時間操作の切り抜きも出来るのでありがたいけど物足りなくもある
リアルタイムでやりとりしたいし音声による会話の楽しさ、臨場感は別の楽しさや幸福を与えてくれる。但し音声会話における必須条件は【互いに無言の時間を楽しめるか】のような互いの思想の共有であり、これらができない人との会話は逆に精神的に疲れてしまい、二度と声を聴かなくてもいいかもとすら思わせる
記憶から１番最初に消えるのが声だとしたら記憶から１番最初に声を消そうとしている自分の行為は理にかなっているなと妙に納得した。