今年も待ちに待ったこれだけのためにABEMAをインストールしてるラップスタア誕生が配信されているが正直今回はあまり追えていない。というのも何回か視聴している内に自分の中の熱量が冷めていくのを感じたからだ。
冷めた理由として1番大きかったのはオートチューンが当たり前になりすぎて個性が消えつつあるし、むしろマイナス効果を生み出しているに集約されている。歌詞に金、女、男、仲間、自身の強さなんかが入ってきてもオートチューンで柔らかく表現されてしまい聴き流す程度のBGM音楽に感じられて自分にはハマらない。荒々しさ、荒削りにスタア性を感じる身としては今大会は皮肉なことに参加者全体の能力と知名度が上がりすぎて平均的な人しかいない結果に今は見えている。
そんな中で1番オートチューンも含め楽曲が気持ちよく聴こえたのがTOKYO世界。サイファー全員上手かったけど審査員SEEDAの言う『上手さからはみ出す上手さ』を感じたのはTOKYO世界だけだった。歌詞も人間誰しもが抱くような感情の客観性とユーモアある他の参加者とは差別化された歌詞が良く、以前YZERRかT-Pablwoが審査で話していた『笑えるリリックが欲しい』を思い出した。ラップスタアとは別の曲の歌詞では彼自身が毒親への影響を受けているのを察することができるのもポイントが高い、歌詞構成うまい。そしてTOKYO世界の共通項になっている昭和歌謡がラップと相まった哀愁すき。US、UKに侵食されすぎてる今に風穴開けてくスタイル良い。
HOOD STAGEでサイファーを通過した12名のラッパーに感情移入してスタア性を発見できるわけだが今回は参加者全員が上手いだけで人生観を深堀りされても観ていてあまり興奮がないくらいに年々参加者のヘヴィーな生い立ちやラッパーのありきたりな生活環境にこちらが麻痺している分、前大会のWhoopee Bombの幸せすぎる生い立ちくらいじゃないとクラわない笑。そんな衝撃もなく審査員たちの言う歌詞にもっと生い立ちや熱量が欲しいに共感。いやー、ラップうめぇな〜別にラップスタアじゃなくても成功するだろ〜の連続=退屈。
仮にAwichの念願?だったフィメールラッパーが優勝するなら今大会なのかもしれないと思えるくらい今のところ男性陣に突出した良いのは少なくCharluとsheidAが良く見えるけどスタアというよりはもう、特にsheidAは完成しているので審査員にYZERRが欲しいところ。YZERRがいたら今回予選落ちしたハイパーポップ(わりと聴いていて気持ち良かった)や有名どこを引き上げてそうではある。
リアルタイムで絶対に見逃さないと外出先でも観ていたラップスタア誕生も今年はそうでもないのは自分が老いたからだと信じたい。でもサイファー動画のグループCだけYoutube再生回数が軒並み高いのは納得だし、追う個性はTOKYO世界だけかな。