またしても、完熟金柑たまたまの話になってしまうが、本当に美味しいものなので許してほしい。
宣言の通りたまたまを買ってきた。スーパーの青果コーナーでたまたまを取ろうとした時に、1組の親子もそこを見ていた。
親子のうち子供は男の子。どうやら、たまたまという名前が面白いらしい。
……うん、まぁ、そうだね。私も最初はそう思ったもの。
たまたまの名前の由来はいくつかあるものの、天候被害があって露地栽培していた苗が全滅し、急いで苗を用意するためにハウスで苗を栽培したところ、とんでもなく美味しい金柑が偶然……いや、“たまたま”できたという説が有力なようだ。
たまたまできた美味しい金柑を試行錯誤の末に再現しちゃったとは凄い話。
それから、以前たまたまについて書いた時に、たまたまのことを品種名だと書いてしまったが、それも違った。
完熟きんかんの中でも糖度、大きさを厳選(糖度16度以上・直径は2.8㎝以上)したものだけが名乗れる勲章のようなブランド名だそう。
同じ木から採れた金柑でも、条件にそぐわないものならたまたまは名乗れない。
そりゃあ、美味しい訳だ。
人間に対して「温室育ち」なんて言うと、相手によっては悪い意味に取られかねないが、果物の温室育ちは……特に露地栽培も可能な果物をわざわざ温室で育てるというのは、やんごとなき高級フルーツとして誇るべき点になるだろう。
さらに厳しい選別までもクリアしたエリートなんだもの、そりゃあ美味しい訳だ。
インターネットでちょこっと検索して出てきた程度の知識ではあるけれど、果物にもストーリーがあり、知ってから食べれば美味しさもひとしお。
ちなみにさっきやんごとなき高級フルーツなんて書いたが、昔と比べて今は栽培方法が確立されて、たまたまブランドを名乗れる金柑が安定して収穫できるようだ。
だからなのか、値段はもうお手頃フルーツのところまで来ている。
宮崎の農家の方!ありがとう!本当にありがとう!