途中まで進めた。ネタバレを含みます。
◆列車(若者)組
皆記憶の底に「自らではアクセスできない記憶」を持った(持っていた)3人なんだね。3人とも随所でずっと一緒に旅をしたいと言う願いを表してくれるからその度にずっと旅をしよう、一緒に...と思ってしまう。
◆丹恒と丹楓
二人が明確に別の人格なんだというのを肌で感じられて嬉しかった。「余」なの王の風格だ。今から700年前の人の一人称と考えると納得感がある。何度でも同じ選択をするだろうというところは二人に共通するものがあって嬉しくも切なくなった。 その結果を知っているから
長命種の前で「長生きしたくなった」とこぼして失言だったと笑う応星は今の刃から想像できない明るさで胸が苦しくなりました。人は...今はもう触れられない失ったものの輝きに弱いでございます。
◆丹恒さん
丹恒さんってあまりにも素敵人(すてきんちゅ)すぎる。姫子さんが「大丈夫ね だって丹恒は全て持っているもの」と言うだけあります。私は...己がすべきことと言うべきことに衒いのないまっすぐでその芯が熱い人間が...大好き!! 大マハマトラ!?
ブラックスワンから見た丹恒は「龍」の形容なんだね 良いですね
羅浮にいた時、持明族の人々は大事な人への感情がそれぞれ強いなあと思っていたのですがこの人も....
海と水の人から大地の人になる。これがメロ...ですか...と思いました あまりにも...
◆ライコス
"お前を見ているぞ"するアナイクス先生、さすがオンパロスにおける知恵の柱担当だった。目には目、知恵には知恵。心なしかウキウキして見え、貴方が楽しそうだと何故か嬉しいです。
ライコスは変数である開拓者を取り除くために一転して協力してくれることになった。言葉の節々に理性的な棘を感じる。(対応する丹恒も...)
◆キュレネ
キュレネの持っているゆったりていつも笑顔を湛えている雰囲気は彼女が登場するともう大丈夫かもと言う安心感をもたらしてくれるんだけど、それが揺らいでいるのを見るとかなりダメージがある。
◆端々について
・不朽の「偶然による」死
私はアキヴィリとナヌークの間に起きたこと、それに付随するアッハの行動について知りたいと思ってる気持ちと同じくらい不朽の隕落に興味がある。
・テルミヌスの預言
そういう星神とはいえども破滅に収束していく未来こそが己の誕生の起点というのはその姿そのものがやるせなさがある。エリオは終焉の行人なのかしら。
・宇宙を終わらせる4つの運命
愉悦が入っていると思って聞いていたら一つは調和なのが意外だった。観測する対象がいないと愉悦としてはつまらないんだろうなと思い直す。調和することはつまり調和しない因子を取り除くことでもあるので、その性質が滅びに向かわせるのかもしれない。
・電子聖獄「インヌピース」
またかっこいい単語が出てきてワクワクした。スターレイルの名付けが好きで、「天才クラブ」の名付けのちょっと適当な感じや「ガーデンオブリコレクション」の神秘っぽさや「スターピースカンパニー」の銀河を網羅しようとする理念がありそうなところ、星神達が羅浮で別の名前がつけられているところ、開拓のレールが星軌、銀軌、星間航路...と表記揺れがあるところ それぞれが人の営みから生まれた単語であること、文化の動きを感じられるのでとても好き。
2025/09/28