個人的にはミセスの中でも一二を表すほど好きな曲になりました
まずイントロや間奏のギターが素晴らしく、タッピング高速フレーズといえば否が応でもRADWIMPSを想起させたり、後半では楽器がブリッジミュートのギターだけになる部分でモンパチを匂わせたりと、ミセス自身の「青春」を表現しているようにも思えますね
テイストはTHE邦ロックだけども、テクニカルな変拍子や、やたらと落ち着いているような大森さんの声も含め大人になった視点から「青春」を見ている余裕やある意味での羨望も感じました
歌詞にも触れると、『名前も無い役のような』自分に苦しみ、『クソみたいな敗北感』を感じつつも、最終的には『僕は僕自身を愛してる 愛せてる』とドラマティックな展開になっており、「StaRt」で『独りじゃないと否定してくれる貴方を僕は探すんだ』と歌っていた9年前からの変化も感じてグッときました
と同時に「StaRt」に出てくる『貴方』は自分自身だったという解釈もできて面白いです
「StaRt」や「青と夏」は音楽的にはポップだけども歌詞は結構センチメンタルというギャップが魅力でしたが、「ライラック」では切なさが音楽にもかなりはみ出していて、だからこそこの曲が気に入ったのかなと感じました