健康診断を受けた記録(2023年12月26日)

番茶
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東京に異動したら本拠地で毎年やる検診と様子が違っており、初めて受ける検診項目がいくつかあったので、記録しておく。人間界に生きているため年齢も上がってきており、本拠地にいたとしても結局そろそろ受ける時期だったのかもしれないけれど。

①胃のX線検診(バリウム)

幼い頃からバリウムと胃カメラの恐ろしさに怯えて生きてきた。胃カメラには今も怯えている。胃カメラを避けるにはとりあえずバリウムを飲まなければならない。

ついにこの時が来たかぁ、と思ったが、色々な人からバリウムの話を聞いてシミュレーションしてきており、きっと私ならスムーズに飲めるだろうという自信があった。なぜなら昨年度末に激務とストレスで胃を病んでいた時、毎食前に食道と胃を保護する液薬を飲んでいたから。アルロイドG内用液という、緑色のアラビックヤマトのような薬。苦くはないが、口に入れても体が食用の物体だと認識しない、ものすごく粘性の高い液体。

その自信のとおり、遠い目をしながら発泡剤とバリウムを朝一の牛乳のように元気に飲み干すことができた。できたけど量が多くて終盤負けそうにはなった。

その後は、私と同年代くらいの女性医師の指示に従って右に左に転がるだけ。げっぷが出るのを我慢しろと言われていたけどげっぷが出そうな感じではなかった。普段もあんまりげっぷは出ないたちだけど関係あるのかな〜〜。

はい右腰あげて!もうちょいと!はいそこでちょっと止まる〜〜次ひっくり返りますよぉ〜〜しっかりつかまってぇ〜〜はいはいいいですよぉ〜〜みたいなキレのある指示どおりに普段見せない俊敏な動きで転がる自分に若干笑ってたら、「げっぷは我慢してください!!」と怒られてしまった。

終わった後下剤をもらって飲んだ。2杯以上の水で飲んでくださいと言われ、お腹が空いていたので6杯くらい飲んだ。水でお腹を膨らまそうとするな。

下剤も飲んだことがないからそれも若干ドキドキした。飲んだのが9時半くらい。腹痛が来て第一陣が出たのが15時半くらい。きたねぇ話をするな……と思ったけど来年の自分のための備忘録です。よしなに。

②乳がん検診

胸部の脂肪の付き具合が著しく乏しい者は果たしてマンモグラフィを撮影することができるのだろうか…………───────。

という長年の疑問がついに明らかになる時が来た。結果的にはできたが、難航した。痛かった。

やはり、特に乏しい左の方が難航した。可哀想に……と思いながら耐えた。殺意の波動がちょっと出た。

無い脂肪を必死に引き延ばされて耐えながら、糖度計に押し潰される果実のことを連想した。糖度計みたいに潰さない検査方法は開発されないものだろうか……と考えながら気を紛らわせたが、そういえば非破壊糖度計の精度もいまひとつだったな、と思い至り、痛みに半笑いで耐えたのであった。えらい!

③子宮がん検診

これは初めてではないが、そもそも他人に急所と内臓を晒す行為全般が嫌い。とても痛いし。

今回もやはり痛くて嫌だった。明確な殺意の波動に目覚めてしまうのであった。幼少期のキルアのように耐えた。(最近ネトフリでHUNTER×HUNTERを観ています。)ここでも可哀想に……と自分を慰めた。えらい。

子宮がん検診こそもっと痛くない検査方法が生まれないものかと思う。経産婦の方は痛くないらしいと聞いたことがあるが、実際はどうなんだろう。私は子どもを産む予定はないし、そもそも出産がものすごく痛みを伴う。それこそ幼少の頃から、胃カメラなんかよりもずっと出産というものに畏怖を抱いてきた。世の中のお母さんって全員本当にすごいと思う。

ともあれ、この痛みと屈辱に毎年耐えなければいけないのかとげんなりした。

そもそも定期検診全般が、自らが動物、生物であると再認識させられる気がしてとても嫌なのであった。あたりまえ体操

例えば検尿、検便(これも初めてやった。採取中に佐川急便が来て大変だった)。

トイレに行って何をするかなんて人類等しく同じだが、普段はみんなそんなこと知りませんよ〜しませんよ〜というそしらぬ顔をして生きている。でも検診の時は検体としてそれらを提出する。急に我に返ってなんだか虚しくなる。

しかしそのおかげで病気を見つけて治療ができるんだから、ありがたく思わなければいけないよねぇとは理解している。ここまで全部あたりまえ体操

ほか、今までもやったことがある諸々の検診を終え解放された。フルコースなメニューのわりに1時間半くらいで終わった。午前10時過ぎくらい。

その日は信仰するアイドル影片みかさんのお誕生日だったのでケーキ屋さんに寄りたかったけれど、調べるとだいたいのケーキ屋さんは午前11時開店だった。そのうえ、クリスマス翌日のためか臨時休業しているお店が多かった。

孤児院時代にクリスマスケーキについでみたいにネームプレートを載せられて、クリスマスとまとめてお祝いされる、小さな「みんなのみか兄ィ」の気持ちを思って涙したのであった。

下剤のタイムリミットに怯えつつ色々調べたら、大手町にあるアマン東京のパティスリーがやっていたため寄ったところ、ケーキだけでなくクロワッサンとカヌレもあったのでそれらも買って帰った。すごく高かったけどみかちゃんのお誕生日だし私も検診がんばったしということで。

小さなケーキが900円でびっくりしたけど、ケーキよりもクロワッサンとカヌレが美味しかったなぁ。また買いたいけどクロワッサンは350円、カヌレは500円くらいしたかなぁ。あとどうでもいいけど紙袋がすごくおしゃれで素敵で、紙袋フェチなので興奮した。昨日も大掃除の途中で5分くらいうっとりと眺めていた。

おわり

@bancha
日記の前駆体のようなもの。なんでも書いて置いておいてよいところなので、誰でも思うようなことをわざわざ文字に起こす。