子どもの頃から乗り物酔いが激しかった。父の愛車である日産サニーの灰皿の匂い玉臭を嗅ぐだけで、出発前から吐きそうになっていた。
三半規管が弱いまま大人になった。しかし、新幹線はいつも酔うことなく、私にとって快適な移動手段だった。それが今年、4〜5年ぶりに東海道新幹線に乗車し覆ってしまった。人生二度目の東京ー広島間。カーブごとになかなかの遠心力と揺れを感じるうちに、耳はキーンと詰まり、吐き気が込み上げ、片手にビニール袋を握りしめる羽目になった。幸い吐かなかったけど、到着後はしばらくフラフラでお好み焼き拒絶状態に。
帰りが憂鬱だなーとスマホで調べてみると、東海道新幹線の主な車両であるN700系は酔いやすいと一部で有名だった。そもそも東海道新幹線は急なカーブが多い。その上、減速せずにカーブを曲がるため車両に搭載されたバネのシステムが、左右に揺れを起こすのだという。東海道新幹線特有のカーブと揺れが酔いの原因だった。他にも気圧とか電磁波とか、外的要因はいろいろあるらしい。
しかし、救世主がいた。N700S系だ! 2020年頃に登場したこの新車両には、あの忌々しい揺れを打ち消す装置がついているという。早速、帰りはN700S系を予約。確実に揺れは少なく、酔わずに済んだ! 行きに断念したPC作業も問題なくできた! 値段は変わらないし、今度からはN700S系一択だ! スマートEXで予約するとき、小さなマーク(糸くずみたい)に狙いを定めて予約しよう。念のため、酔い止めも忘れずに。
