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        <title>bebe_be8 - しずかなインターネット</title>
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        <description>bebe_be8 さんの記事一覧のRSSフィードです</description>
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            <title><![CDATA[42日目]]></title>
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            <pubDate>Sun, 31 Dec 2023 07:49:58 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[クチャクチャに潰れたパッケージの中の煙草は、案の定折れていて吸えたものではなかった。おそらく、先ほど木の根に足をとられて転倒した際にやってしまったのだ。それで仕方なく、同じヘビースモーカーに乞うことにした。
「左馬刻、煙草くれないか」
理鶯のベースキャンプで焚き火にあたりながら温かいコーヒーと共に夜を明かし、初日の出を見る。そのスロウな提案は、とても魅力的に思えたのだ。ただそこへたどり着くまでの道…]]></description>
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            <title><![CDATA[41日目]]></title>
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            <pubDate>Fri, 29 Dec 2023 13:01:32 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[あ、寝てんのか。
並んで座っていたソファーの片側。視界の端にいる男の動きがなくなったな、と思ってから数分経った後のことだった。壁の大きなスクリーンには、配信が始まったばかりの話題の邦画。まだ物語が動き出す手前で、確かに盛り上がりはないが、それでもこの男が途中で居眠りするのはめずらしかった。
今日が仕事納めだと聞いていたから、帰宅を見計らって押しかけた。もっと驚くかと思ったが、家主は存外平然とした態…]]></description>
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            <title><![CDATA[40日目]]></title>
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            <pubDate>Thu, 28 Dec 2023 13:23:53 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[足音でわかる。ああ、これは相当イラついているな、と。現れた男は左馬刻の予想どおり、眉間に深くシワを刻んだ酷いしかめっ面でもって留置所の格子の向こうからこちらを睨みつけたのだった。
「随分ここがお好きなようですね。年末くらい大人しくしていられないのか」
「おー、ジュンサブチョーさんはまだ仕事か？」
「あなた達が問題を起こさなければ、私の仕事も減るんですがね」
苛立ちを隠そうともせず、銃兎はズレてもい…]]></description>
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            <title><![CDATA[39日目]]></title>
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            <pubDate>Wed, 27 Dec 2023 04:23:39 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[すくい取るみたいに両手を合わせて、銃兎はいわゆる発泡入浴剤をその手のひらの中に収めて言った。
「子供の頃、好きだったんだよ、これ」
しゅわしゅわと泡をたてながら溶けるそれは、濃いレモンイエローに辺りの湯を染めていく。浴室に立ち込める柑橘のにおい。水面近くにあるせいで、左馬刻の鼻を突くほど香ってきた。
「中から小せェ人形出てくるやつ、あれ合歓が好きだった」
「ああ、あったな、そういうの」
他より少し…]]></description>
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            <title><![CDATA[38日目]]></title>
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            <pubDate>Mon, 25 Dec 2023 05:07:41 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[『おー、どした』
「どうした、じゃない。左馬刻お前、何やってんだ」
『ア？なにが』
「とぼけるな、お前しかいない。いつ来たんですか」
『わかんねぇなァ』
「メールボックスの中パンパンに詰めやがって。朝、出すのに苦労したんだぞ。アレ鍵開けて入れただろ、なんでお前が番号知ってるんだ」
『出勤前に？よく気づいたな』
「ご丁寧に扉にメモまで貼り付けていたら、さすがにな、気づきます」
『ハハッ』
「笑い事じ…]]></description>
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            <title><![CDATA[37日目]]></title>
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            <pubDate>Sat, 23 Dec 2023 16:36:51 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[寒い、と言うから、上掛けを厚手の毛布に変えてやったのだ。重たい布団は好きではない。羽布団と、もう一枚があれば銃兎は十分だった。
「そんな薄い格好してるからでしょう、着ろよ、パジャマでも何でも」
そんな再三の提案も、寝づらい、という身勝手な理由で聞き入れられない。夏のような格好で、寒い寒いと言うのだ。
布団の下で、脚が絡む。背後から腹に腕が回され、すっかり湯たんぽ代わりに抱え込まれるのが、納得いかな…]]></description>
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            <title><![CDATA[36日目]]></title>
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            <pubDate>Fri, 22 Dec 2023 13:15:37 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[事務所へ呼び出されたので顔を出したら、組員総出で大掃除の真っ最中だった。
「まさかこれを手伝えって話じゃないでしょうね」
「さすがに言わねぇわ」
そこ、とアゴで指された執務机の上には、A4サイズの封筒。それを手に取り中を確認すれば、なんてことはない、先日銃兎が頼んだ書類であった。
「だから、別に今日じゃなくていいっつったの」
確かに言われた。たまたま時間ができたから、今日寄ったのだ。
左馬刻は自ら…]]></description>
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            <title><![CDATA[35日目]]></title>
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            <pubDate>Thu, 21 Dec 2023 03:45:33 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[「なにやってんですか、こんな寒空で」
煙草よりも少し長い、きみどり色のプラスチックからフーッと息を吐き出すと、先端から無数の玉が空へと吹き上がった。
「シャボン玉」
「変なマイクでも食らったか？」
正気だわ、バカ。答える代わりに、再び液をつけた先端を今度は嫌味な男へと向けて、フーッと吹いた。七色のシャボンの向こうに、嫌そうな顔のスーツ姿。
「煙草屋のばーさんから、」
事務所から近い小さな商店は、自…]]></description>
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            <title><![CDATA[34日目]]></title>
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            <pubDate>Tue, 19 Dec 2023 14:33:27 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[酔って記憶をなくした経験が、じつは銃兎にはそれなりにあった。
でもそれは大抵の場合、飲んで帰宅した直後に一人になった安心感から気が抜けて睡魔に負けてしまう、というパターンであって、外で人様に迷惑をかけるような酔い方はほとんどしていなかった。と、思う。
それも、ここ数年はさっぱりなくなっていた。付き合いで飲むことはあっても嗜む程度で、酔うほど杯を重ねることをしなくなったからだ。
そのはずだったのだ。…]]></description>
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            <title><![CDATA[33日目]]></title>
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            <pubDate>Mon, 18 Dec 2023 12:38:57 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[この空気には覚えがあった。あれだ、合歓が初挑戦のレシピで作ったという菓子を試食させられている時の、アレ。俺の第一声を待つ、期待の目。同じだ。
まぁ、今目の前に居るのは可愛い妹ではなく、アラサーの男なのだが。
「美味ぇよ」
スプーンですくった一口を嚥下して、そう伝えた。嘘などついてはいない。普通に――と言ったらそれはまた誤解を招きそうだが――美味いと思ったから、そう言ったのだ。
俺のその一言に、作っ…]]></description>
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            <title><![CDATA[32日目]]></title>
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            <pubDate>Sun, 17 Dec 2023 06:41:54 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[「あー、クソッ」
左馬刻は床に倒れる今しがた伸したばかりの男たちから視線を上げ、声の方へと目を遣った。港近くの廃工場は割れた窓から差す月明かりと外灯だけが頼りで、おまけにスピーカーの放つ眩い光を見た後ではより一層、そのダークスーツがすっかり闇と同化して分かりづらいのだ。
「見つかンねぇの」
「ダメだ、どこに飛んでいったか見当がつかない」
ちょっとした街の「お掃除」だ。命知らずの馬鹿たちがマイクを持…]]></description>
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            <title><![CDATA[31日目]]></title>
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            <pubDate>Sat, 16 Dec 2023 14:46:00 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[「眼鏡、外すの？」
訊いてから、そりゃそうだ、と自分で自分の言葉の馬鹿バカしさに気がついた。案の定、問われた銃兎も小馬鹿にしたような表情でもって左馬刻を見たのだった。
「外すだろう、寝るんだから」
そう。そうだ。いくら顔の一部のようにいつも眼鏡を掛けている男だって、就寝する時は外すのだ。そんな当たり前のことを訊いてしまう程度には、たぶん、浮ついている。気持ちが。格好悪い。
眼鏡を外している顔を見た…]]></description>
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            <title><![CDATA[30日目]]></title>
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            <pubDate>Fri, 15 Dec 2023 13:53:34 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[わかってやっているなら意地が悪いし、他意なく素であるならば尚のことたちが悪い。
左馬刻は銃兎の意向を確認する時、なにかと否定で尋ねてくることが多かった。たとえば食事のメニューを決める時、観る映画を選ぶ時、自分の好むものを指差して問うてくるのだ。「これ、嫌い？」と。
好きかと訊かれると「好き」とも「好きではない」とも答えやすいのに、嫌いかと訊かれると、不思議なことに、なかなか「嫌い」とは返しにくいの…]]></description>
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            <title><![CDATA[29日目]]></title>
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            <pubDate>Thu, 14 Dec 2023 15:06:09 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[しっかりと酒のにおいをさせて、左馬刻は銃兎の部屋へやってきた。深酔いしているようには見えないが、それでも玄関でブーツの紐を解くその手つきは焦れったいほど緩慢で、おぼつかない。
昨日無事に組の事始めを終え、今日は事務所の若い奴らを労うために街に出ていたのだという。
機嫌よく電話してきた男は、銃兎の都合など一切聞かずに「そっち向かってっから」と現在進行系で事実だけを伝えてきた。居なかったらどうするつも…]]></description>
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            <title><![CDATA[28日目]]></title>
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            <pubDate>Wed, 13 Dec 2023 07:46:47 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[「ちょっと見てくんねぇ？」
「なにをですか」
「は」
「ハ？」
銃兎の前で左馬刻は口を大きく開けてみせたので、歯を見てくれと言っているのだとすぐに理解した。が、他人の口の中など見せられたことはなく、どうすべきかと心底戸惑ったのだ。
なかなか動かない銃兎に焦れたのか、「ここ」と左馬刻は指でさし示す。下の、右奥歯。仕方なく、銃兎はソファーに腰掛けていた身を少し乗り出し、顔を近づけた。
「見た、が、どう…]]></description>
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            <title><![CDATA[27日目]]></title>
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            <pubDate>Tue, 12 Dec 2023 13:06:55 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[「なんもしねぇよ」
笑いを含んだ声が言った。
遅くまで宅飲みをした晩、左馬刻は寝所を求めて銃兎のベッドへともぐり込んできた。どうせ寝に帰るだけの家ならばせめて寝具は最上級のものをと、この部屋へ引っ越してきた当時購入したベッドは、男ふたり並ぶにも耐えられる広さがあった。が、実際並んだことなど、一度もなかった。
戸惑う銃兎に左馬刻が言ったのだ。「なんもしねぇよ」と。
「なにも、しないのか」
気持ちよく…]]></description>
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            <title><![CDATA[26日目]]></title>
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            <pubDate>Mon, 11 Dec 2023 12:32:34 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[左馬刻はテーブルの上の光景に、驚きを通り越して関心すらしていた。中華というのは大抵、大皿料理だ。ひとり客目当てで少量を提供する店もあるが、本来は数人で取り分けて食べることを想定しているので、基本的に盛りが良い。
事務所へ顔を出した銃兎が朝からコーヒーしか飲んでいないとぼやくから、用件が済んだところで外へ連れ出したのだ。左馬刻もよく利用する、近くの中華料理屋。ランチの営業は終わっている時間だったが、…]]></description>
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            <title><![CDATA[25日目]]></title>
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            <pubDate>Sun, 10 Dec 2023 13:46:37 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[左馬刻とつるむようになってしばらく、どうやら世間では、銃兎が上手いこと左馬刻に取り入ったと、そう思っている人間が大多数を占めているらしいのだ。よくあの碧棺を手懐けたな、なんて、向こうからしてみれば褒めているつもりの言葉なのだろうが、見当違いも甚だしい。
あの男に取り入ろうとしたことはないし、ましてや手懐けるなんてできるはずもない。左馬刻は銃兎の言うことなんてこれっぽっちも聞きやしないのだ。いつだっ…]]></description>
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            <title><![CDATA[24日目]]></title>
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            <pubDate>Sat, 09 Dec 2023 15:03:53 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[「髪」
「あ？」
「髪、さ、この色、地毛なんだな」
「……そーだけど」
「てっきり、染めてるのかと思ってた」
「ンな面倒なことしねぇわ」
「…………ふふ」
「なに」
「意外と猫っ毛だし。やわらかい」
「文句あっかよ」
「いや、……綺麗だな」
「そういうの、女に言えばいいだろ」
「言っていいのか？」
「クソうぜぇ」
「ハハッ」
「笑ってンじゃねぇぞ」
「なぁ、左馬刻」
「なんだよ」
毛先を弄んでいた…]]></description>
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            <title><![CDATA[23日目]]></title>
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            <pubDate>Fri, 08 Dec 2023 12:36:33 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[直接手渡されたマグカップは、これまでこの男の家でコーヒーを淹れてもらった時のものとは違っていた。新調したのか、と問えば、こちらはいつもと変わらない白いカップに口をつけた左馬刻が少し、笑う。
「それ、ウサちゃん用な」
はぁ、と間抜けな音が返答として漏れた。それから、おそるおそるカップの縁に口を寄せる。
たぶん、同じメーカーの、同じマグカップ。気に入ってるのだろうか。ただ銃兎が渡されたそれは、黒い色を…]]></description>
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            <title><![CDATA[22日目]]></title>
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            <pubDate>Thu, 07 Dec 2023 09:43:38 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[銃兎の運転は、教習所で習うお手本みたいなそれだった。正しい姿勢と、正しいアクセルワーク。急ブレーキなんて滅多に踏まない。交差点ではしっかり減速して、歩行者を確認しながらゆっくりと曲がる。乗り心地は悪くはないが、如何せん堅苦しい感じはあった。
「随分真面目に運転すンのな」
特に深い意味もなく口にした俺の言葉に、銃兎は半ば諦めたように苦笑した。
「染み付いちまってるんだよ」
交番勤務時代の、パトロール…]]></description>
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            <title><![CDATA[21日目]]></title>
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            <pubDate>Wed, 06 Dec 2023 03:13:51 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[ゴホッ、と銃兎はマスクの下で咳き込んだ。なんか嫌な咳だな。自分で思う。この年になれば咳のひとつやふたつで寝てもいられない。仕事が山となっているなら、なおさら。
さすがに煙草は控えた。この状態で喫煙所に行くのは、ちょっと体裁が悪い。アイツならきっとお構いなしにスパスパと吸うのだろうな。と、いつだか三十九度の熱を出した虚ろな目でいてもなお、愛飲のパッケージを手離さなかった男のことを思い出した。
身体が…]]></description>
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            <title><![CDATA[20日目]]></title>
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            <pubDate>Mon, 04 Dec 2023 12:11:32 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[たまたま、なんか上手くいかねぇな、が続くこともある。イラついたって仕方がないと頭ではわかっているのに、どうしたってイラついてしまう。俺のそんな雰囲気を察して、触らぬようにしてくる舎弟らの様子が、またさらに癇に障るのだから、もうどうしようもない。
自分の中にある苛立ちを持て余して、他人や物にぶつけて、それで合歓を怖がらせてしまった時期もあった。あの頃に比べればまだ幾分かはマシになったと、そう思いたい…]]></description>
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            <title><![CDATA[19日目]]></title>
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            <pubDate>Sun, 03 Dec 2023 14:13:35 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[銃兎はポーカーフェイスが得意なヤツではない。わりと簡単に、顔に出るのだ。
美味いメシを食った時の、おっ、という顔。薬の売人を目の前にした時の、深い怒りに満ちた顔。俺をブタ箱へ迎えに来た時の、心から呆れたという顔。
平然を装うとしたって、滲み出るのだ。怒り、喜び、悲しみ、憎しみ。どれだけ悪事を働こうが、根っこは真面目な警察官であることが隠せないように。
だから、そんな顔でこちらを見られると、言ってや…]]></description>
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