見たいろいろ感想とか言いたいこととか沢山あるんだけど、見た人全員に聴きたいのは
「ラストシーンで何を感じたか?」
の問い。
私は「これで助かった」とか「解放」だと感じたのだけど、誰目線で見るかでまた変わりそう。
見た人のご意見ほしい。
いろいろ書きたいやつ、映画を見た後友達と少しだけ話をしたけど何せ1時間しか時間がなくて答え合わせが消化不良なのよ。
ネタバレありで、今思っていることなどなど書きたい。考察も。 来週友達と感想ミーティング(?)するから忘れる前に書き出し。
ミッドサマーと同じく公式が「回答」出してくれたけど、それを読む前に!
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■追記(超ネタバレあり)
・映画をみて、ようやく「アレってそうだったんだ!」となる冒頭のロゴ。
ボーのお母さんこと、モナの会社のロゴがA24のロゴと並んで出てきたの正直やばすぎる。
この映画すらモナの仕組んだことだった…ってコト?となり戦慄。
(当然はじめは「これから映画が始まるぞワクワク」の気持ちで見ているから「見慣れないロゴがあるな」くらいの印象しか持てないんだけど、途中で「おや?」となり、お母さんが登場して壮大な""ネタバレ""をくらって引いた)
・精神科医から処方される超クールな精神薬ももしかして?と思ったけどわからん。
でもとりあえずお母さんの部屋にある社史から「アレルギー薬」を出していることもわかり、製薬業にも手を出していることがわかる。だからワンチャンある。
(外科医の妻グレースが総会に出る=モナ社の総会かな?どんな弱みを握られてる?もしくは家政婦マーサと同じで金か?モナの計画を手伝う理由がない)
・精神科医の家から帰る途中、子どもが遊んでいるボートが転覆したのも、ラストシーンの暗示か…
・途中にある屋外看板も当然モナ社のものなんだろう
・ボーの住んでいる区域くっっっっっっっそ治安悪くて笑った。
でもこのへんは妄想もありそう?むかいのコンビニが普通に営業出来ていたり、警官が若い女性(しかも健康そう)をナンパしていた。
現実であそこまでヤバければ、若い普通の女性はあの区域に近づかないのでは?
・そんでボーの家、モナ社が手掛ける「社会復帰支援」のためのホームだと後々わかって更に引く。監視カメラつけ放題だね。
ボーが無職な割に、部屋が広くて間取りがいいのも「クモ発生中!」みたいな張り紙をドアに貼ってくれるのも、映画を見ながら(随分管理会社が手厚いな)と感じたけど、社会復帰支援施設なら納得。
掲示板みたいなところに貼っても見られないものね。
(間取りについてはボーだからちゃんと広くしてあげてる可能性はゼロではない)
・ボー、フロスを取りに帰っただけで荷物がナイナイになっちゃったのはマジかわいそう。
・クレカも母名義だったの、最初は「は?」って思ったけど全部納得。
本当に全てをコントロールされているんだね。
・外科医(の奥さん)にはねられ、目がさめたらカワイイお部屋。シンプルにこの部屋の持ち主の娘さんは可哀想。
「空き部屋=お兄さん」のほうを使わせてあげない母親グレースにもイライラするだろうな。
死んだお兄さんのパズルを組み立てているくらいだから、きっとグレースも心を壊してしまっているのだろう…。
・娘さん、車運転できたんだ。13歳くらいだと思ってた。やべー草吸わせて「動画を拡散する」なのが今どき。モナの子息だと知ってるかどうか?は気になるところ。
・ペンキを飲む描写エグイ。シンプルにスムージーとかバリウム飲む時に思い出しちゃいそうで嫌。でも正直この子が一番可哀想。
・途中、グレースはボーに気づかせようと「紙ナプキンのメモ(自分を責めないで、的な)」やお父さんに(言うな)的ムーブをされながらも「チャンネル78を見て」と言ったりと、何か思う所があるんだろう。
モナの計画に加担しなければならない事情があり、それがお父さん側にあるのか、お母さん側にあるのか。
最後まで「お兄さんといた」というPTSDの戦友をかくまう理由とも関連しているのか。さすがにないか。
・グリル台がでてくると「誰か焼かれるのでは?」というトラウマが蘇る(fromミッサマ)
・「チャンネル78」、盗撮されているから過去の映像があるのはいいとして、未来の映像=森の孤児たちとわかれ幹線道路でヒッチハイクするところまで?(と思われる映像)まで早送りできたのは何故?あの映像は本当に謎。
・森の孤児、ミッサマ感があってワクワクした。舞台装置としてうまいなーと思ってたら文字通り「舞台」が始まってしまった。
・舞台の内容は、ボーの人生ifかな。 自ら決断でき、勇敢に生きるボー。家族をもち、平和に生きる。受難の苦しみをうけつつも、家族を探し続け、(略)再会する。いわゆる「普通の人生」かもしれないけど、彼にとってはヒーローズジャーニーなんだな〜。
(そして「あっボク童貞だった」で夢から覚めて、血の繋がりがないことに気がつくのも皮肉な感じ。ここは劇場で笑い声がきこえた)
・3人の息子、なんだろう。ボーが本当に手に入れたかったものかな。勉強をして、仕事をして、勇敢である、ということ?
・あの若すぎるお父さん、何?髪型はいかにもヨーロッパの昔の男性という感じだった。服装から現代の人ではないことはなんとなく感じる。
髪型に詳しいわけではないけど、WW1~2の頃の男性の写真でよく見る、キッチリと整髪料でなでつけられたような…。
・いきなり銃撃戦はじまってしまってワロタ
・都合よくヒッチハイクできたけどアレも仕込みだったんだよね、多分。ハイ
・ヒッチハイクでモナの家につくまで車にのっていたとき。上下が180度回転した。
ミッサマでも見たあの描写(ホルガに行く直前で現実⇒狂気=ホルガの境目を、表していたと思う)
今度は逆に狂気=妄想⇒現実の境目なのかも。屋根裏部屋のtntn怪獣はともかく、この場面転換以降のボーの意識はかなりハッキリしており、妄想も見ていない。
チェンソーマンでも同じような描写があったけど、アレはたしかデンジくんがマキマさんに連れて行かれたところだったかな。明確な場面転換。
・モナの家、でっっっっけーーーーーー!ガラス張りで熱効率は悪そう
・階段おりてく途中に、外科医の家での写真がはってあって、はじめてココで「えっ、コレってお母さんの仕込み!?」と気づいた。
・社史をみていると、どれだけ溺愛してきたんや…実の息子を広告塔につかってサ…
「perfect safety」という薬機法アウトなコピー。モナの子育ての指針でもあるのかな。
・モナのモザイクアート見た時、あの印象に残る笑い方をする外科医の顔が目についた。「おいおい。全員グルかよ」と思った。
・からのエレインさぁ……
コイツ絶対玉の輿狙ってただろ……!って思った。
モナに囲われ、マジで死んだと思ってて葬式いったら「まさかのボー!?」だもんね
あのタイミングでセッできるのしたたかすぎる。でも昔からそういう女だったよ、アイツは(?)
・寝室でベッドの上を鏡張りにするの、モナが自分好きって感じの内装だった(天井の鏡、ラブホにしかなくない?)
・エレインが運ばれる時しっかり股をかくしていたように見えたけど、エレインは死んでないよね?どっちだ? 腹上死する意味がわからないんだよな
・ママ登場めちゃくちゃ怖かった。し、「マーサの腕」だと気がついたボーはすごい。
このエピソードから、別に「愚かで頭の悪い子ども」だった訳では無いのだと思った。そして、愛を与えてくれる人にはしっかりと愛を返せる子なんだと思った。
・精神科医~~~~~~~!!!!!!?????ってなった。怖
・母、祖母、そしておそらくはその先の祖先まで。家系とは脈々と続く呪いだな、と思った。
「母親(=ボーにとっては祖母)に愛してもらえなかった」ボーのお母さんことモナは、愛し方がわからない。
そんな祖母を反面教師にして「ボーを愛した」モナもまた被害者なんだけど、
「こんなに愛したのだから、ボーも愛を返すべき」という考えに囚われて、相手を縛り付けてしまっているのは、アリアスターが大好き「継承の物語」なんだろうなぁっておもった。
モナの「愛を絞り出して」というセリフは強烈。
・屋根裏部屋の男だれ?!?!??!幻覚!??!?!??!?!?!
でっっっっっかいtntnとPTSDの彼は幻覚だと思うけど…
ちょっとtntnがあまりにもデカすぎて、考察できない。想像をこえていた。
・「母親冷遇」裁判ね。
ボーにとっての味方は弁護士(しかも超遠い場所にいて、なんなら死ぬ)だけ。圧倒的に恐怖、不利な状況。これもまた味方がいない孤独なボーの人生そのものだなと思った。周りに人はいても手を差し伸べてくれない。
なんなら(知らんけど)嘲笑されたり、いじめられていたかもしれない。
(いじめられていたのは、まぁ多分ある。近所の悪ガキから。お母さんの使用済みの下着を漁らせなければいけないレベルの)
船が沈んで最初に感じたことは「あぁコレで開放されたんだ」ということ。
よかったね、ボー。
ボー、なんとなく「怒られたくない(=父について質問するというタブーを、もうひとりのボクが侵してくれた、的な表現から)」んだけど、自分を責めているところがある。
しずんでいくボーのことをお母さんは助けに来なかった。やっぱ本心では愛していなかったからかな。
自分の命を投げ出すほどボーは大切じゃないんだよね。お母さんにとっては。
・そして、いつの間にか、映画館にいる私達も、その裁判を見守る観客の一部になってる構図がウマすぎる。ひとりの男が死んだのに「(エンドロールがおわって)あぁもう何も起こらないんだ。終わった終わった」と思ってゾロゾロと劇場を後にする。好き勝手に感想を言いながら。
え?アリアスター天才か???
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・ところで「ユダヤ人のロード・オブ・ザ・リング」という表現をいろいろな場所で見る。
残念ながらそこまでの知識がないので勉強が必要。
ただ生前の善行が大切ということはよく聞くので、だから最後の裁判につながるんだろうな。
そして更に後付だけど、確かユダヤ教には天国地獄みたいな明確な概念はなかったような…?
縛られた人生を送り続ける現世から抜け出せる「死」は開放だと感じだのかな…?