BLUE PROTOCOLをはじめたい気分

バンダイナムコが満を持して送り出したオンラインアクションRPG「BLUE PROTOCOL」をご存じでしょうか。

PC版が2023年6月14日にローンチということで、もうすぐ一周年。早いものだ……。ブルプロはクローズドβ(2020年4月)に参加して、個人的にはすごく面白かったのですが、世間ではパッと華やかな評判は聞かない様子。正式リリース時にはPC環境が整っていなかったのもあり、プレイはしていませんでした。

けれどもちょこちょことアップデート情報自体は追っており、ついに私を突き動かすアップデートが登場したのです。

新クラス『ビートパフォーマー』。エレキギターをかき鳴らし、パーティメンバーにバフをばらまくバッファー。つまり、吟遊詩人です。

序文

ここからは序文という名のぼやきです。「本題」まで読み飛ばしてください。

私はFF14というMMORPGをプレイしていました。蒼天パッチが出る一年前くらいから始めて、最初に選んだのが弓術。そこからはずっと吟遊詩人です。プレイ当初は一番はじめのクラスクエスト(町中の的を探して射るというマップが読めない初心者にはきちぃ内容)もえっちらおっちらやっていた私でしたが、プレイするにつれ、段々プライドのようなものが芽生えてきました。

私は詩人として仲間を支えるのが楽しいし好きなんだ。DPSは要らない(いや、あれば嬉しい)。リミットブレイクが全体回復なのもバッファーの位置付けだからだろう。デバフ管理とバフのタイミングを読んで歌うことこそ吟遊詩人の神髄なのだ。

その想いは意地というよりプライドで、プライドというよりはプレイスタイルになっていきました。

どこかのパッチで、吟遊詩人に詠唱バーが出現したところはまだ耐えられました。滑り撃ちすればいいですし、「狙いを定めている時間」と捉えればわからなくもありません。仲間の吟遊詩人たちと、これからの詩人はどうレイドを攻略するべきかと語り合った夜ほど楽しいものはありませんでした。木人に群がり、弓を構え続けて談笑した日は忘れられません。初期実装では使い道が限定的すぎるピーアンもおまじないとして耐えられました。そこまで耐えられたのです。

きっかけとなった出来事のひとつは、やはりTPの撤廃関連でしょうか。そこからどんどん吟遊詩人のジョブコンセプトが「(私の考えている)バッファー」から離れていってしまいました。TP撤廃からのパイオンやらバラやらの仕様変更が重なり、追加される技は詩心など攻撃系の技。詩人諸兄におかれましては、漆黒で使用感ががらっと変わったのではないでしょうか。以前と比べてスキル回しの義務感が強くなったのかなと思います。私はひたすら修行をしている感覚で吟遊詩人を使っていました。実装当時の機工士は「祈りゲー」と言われていましたが、その雰囲気も醸していました。アイコンが光らないとやっていけません。ともかく、吟遊詩人は求道者となってしまったのです。弓道だけに。

ここまでで、FF14をプレイしている光の戦士なら思うことでしょう。じゃあ踊り子やれば? 結果だけいうと、やりました。私は弓を折り、踊り子をメインジョブにしました。私がやりたいバッファーがそこにあったので、やるしかなかったのです。確かに踊り子は手軽で楽しい! 可愛いし!! でもメインストーリーを進めるときは絶対に弓を持ちました。つまり、そういうことなのです。

書き連ねはしましたが、これはあくまで私のプレイ体感です。今も吟遊詩人をメインジョブにしている人たちはたくさんいます。要は私が、FF14の吟遊詩人路線に乗れなくなってしまっただけ。私の問題です。FF14にはこんないちプレイヤーのことは気にせず、全体を見てコンテンツの発展を目指していただきたい。私はFF14が大好きだから。

この決めポーズはなんとかならんかったのか?

本題

序文で提示したように、私はバッファーに並みならぬ関心がありました。支援職が大好きなのです。

だからこそ、ブループロトコルの「ビートパフォーマー」はぜひともプレイしてみたい! 動画を見る限りではよさげな印象です。ブルプロの世界観的に吟遊詩人がエレキギターになるのは想定内。私はとにかくバッファーができればいいので、ゲームという器に合うよう自身を合わせていくだけです。

そして、この記事はただの日記です。ビートパフォーマーについて説明はしません。それは各メディア媒体が既にプレイ記事を上げているため、気になった方はそちらをチェックしてみてください。私は「ブルプロちょっと触ってみたよ」という内容を書くだけの一般プレイヤーです。

ということで早速プレイ。

ブルプロは基本プレイ無料のゲームなので、先日インストールしてキャラクタークリエイトを済ませていました。けん玉か槍か迷いましたが、重めの動きができるか不安だったので槍。周囲のプレイヤーによるとけん玉環境とのことでしたが、まあすぐギターに持ち替えるのでいいでしょう。

クラス変更もすぐできるようですので、適当にストーリーを進めていこうと思います。ブルプロの位置付けはMMORPGではなくオンラインアクションRPGであり、かつ基本無料なので、ソーシャルゲームくらいのゆるさでプレイできればいいな。可愛い衣装も買いたい。

CBTのときから綺麗だった風景は健在で、どこに行ってもアニメのワンシーンになる、という触れ込み通りです。充実したカメラ機能も大満足。スクリーンショット撮影が「Insert」なのはかなり罠でした。しずイン用SSは全部Print Screenして撮ったつもりになっていたので……。これらのSSは急いで撮りにいったものになります。

前評判を見て、人が少ないのかなと思いましたがそんなこともなく、初期町はたくさんのプレイヤーで賑わっていました。シャウトが少ないのは日本人らしい奥ゆかしさゆえでしょう。

フィールドバトルは、本当にまだ序盤しか触れていないので感想文にしたためられません。ダンジョンを数個クリアしてから書きたいと思います。ただ、レイドの湧き待ちプレイヤーがフィールドにたむろしていたりして、ああMMOしてるなあと眺めていました(ブルプロはオンラインアクションRPG)。

ローンチから一年経つゲームの初見感想を書くのもなんですが、確かにMMOではないなと思った部分のひとつは、トレード機能がないこと。

プレイヤー間の装備売買ができないということはRMT業者関連のbotがほぼいないということでもあります。それはクリーンで良いなと思いますが、ソシャゲ感が強まってるなあと感じる部分でもありました。自分でプレイして自分で課金するしかない。可愛い装備が欲しいときも自分でガチャを回す。お財布の中身と相談にはなりますが、業者が蔓延るよりは健全な世界になっています。

bot関連を調べたらアカウント売買系はいるんじゃないかって話があり、あとはチーターとかでしょうか。調べれば調べるほど「過疎」という字が目に付きますが、こういう過疎過疎いう人たちはブルプロを全力で楽しんでいる人たちなので、愛の裏返しでしょう。

文句が目に見えるところにあるということは、プレイヤーがいるということです。プレイヤーのいないゲームは文句もありません。そこにあるのは沈黙だけです。

これからもっとプレイするにあたってブルプロに期待することは、もう本当、これは切実に、ていうかこの一年で絶対出てると思ってたわ、ボイスの販売です。

なんでキャラクリのボイス全部元気な冒険者ばっかりなんだよ……!?

声のバリエーションがなさすぎる。CBTだとピッチ変えられたような記憶があるんですが記憶違いでしょうか。

声の販売、なぜPSO2をパクれなかったのか。私は女性M顔L体で作ったのですが、全員似たような性格の女性ボイスばかりで個性が出せません。いや、ブルプロはストーリーでキャラクターに自我があるからある程度の性格を固定せざるを得なかったのかも……。とはいえ重要な課金要素では!? それならテイルズウィーバーみたいに主人公の外見を固定化してほしかったです。ラルクのOPにいる妙に傷だらけでキャラ立ちしちゃってるブルプロ版ひろしでよかったのではないですか。キャラクリさせる意味とは……!?

みんなめちゃくちゃ叫ぶし、どのボイスも「がんばろう!」「やったぁ!」とか言う。爆裂笑顔でピースとかする。そうじゃなくてさぁ……ダウナー系とか姉御肌系とか生真面目系とかさぁ……。ストーリーで主人公に自我持たせるからボイス売れなくなるんでしょうがぁ……! 私はダウナー系スレンダーお姉さんで学者プレイがしたかったのに!

もうストーリー上の性格との齟齬は気にしないので、戦闘中ボイス変更課金させてください。

あと外見ガチャの種類がなさすぎます。期間限定ガチャ1種類しかない。このゲームって自分のカワイイキャラクターに外見課金させる方式じゃないの……!? 一年経つのに服がなさすぎるよ!?

こんな地味なの買わせてどうすんだよ!

せめてメイド/執事服は恒常ガチャでもよかったんじゃないのかな。テイルズウィーバーセカンドランみたいに小物アイテムだけのガチャ作るとかさ。髪型ガチャとかさ。メガネガチャとかあったら最初の10分で即課金して回してたと思いますよ。

👆これだけキャラクターについて要望を書けるくらい、ブルプロのキャラクリは素晴らしいです。気になる部分は女性Lの顔がのっぺりしてるってくらいでしょうか。エレメス感あります。以下は男性M顔L体でも作ってみたもの。

口開けると微妙ですが、慣れかと。

未プレイのみなさんはブルプロのキャラクリだけでも触ってみていいかもしれません。基本無料というのはやはり強み。自分好みのキャラクターを作って綺麗な世界で写真を撮りまくろう。ついでにダンジョンいこう。

ということで、私はゲームが好きであり、バッファーの吟遊詩人がしたいのでブルプロをやろうと思ってます。他プレイヤーを支えること、彼らが私の支援をありがたがること、それこそが幸福なのです。

跋文

ビートパフォーマーは自分がギターを持って、バフフィールドを作るためにアンプを置くらしいです。その解釈が面白くて既に優勝。

メディアの先行体験記事には「少し面倒」とありましたが確かにそりゃそうで、しかしそのひと手間が愛おしいのです。大丈夫、FF14の機工で似たようなの置いて仕舞って置いて仕舞ったことあるから。

どうなるかな、ビートパフォーマー! 新しいゲームをプレイするときのワクワクはいつだって色褪せません。