私の無双は「真・三國無双7 with 猛将伝」で終わった。そう思ってた。
無双8は……個人的には楽しくプレイしたはしたけど、作業感は確かにあった。無双8と比べるなら、オールスター感謝祭パーティーゲーム・無双OROCHI3の方が楽しかったかもしれない。
だが1月17日に無双オリジンズは発売された
この記事はオリジンズのプレイ感想日記です。ネタバレはとてもあります！ ご注意ください。「これ知りたくなかったな～」って思う可能性が少しでもあれば、ここで退き返してください。初見の楽しさに勝るものを、この日記では提供できません。
日記を書いている現在、私は曹操陣営につき、次は「官渡の戦い」を控えている状況でコントローラーを置き筆を執っています。大きい戦の前にようやく一息ついた状況です。プレイ時間は30時間程度で、コントローラーを置くのにかなり苦労しました。それくらい今作は面白い。
今回はとりあえず30時間分で思ったことをかる～く書いていきます。順を追って書いていくと記事がいくつあっても足りない……。かいつまんで良かったところ・気になったところをまとめます。あと、最後に各陣営の所感を。
ちなみに主人公の名前は「福潤」です。分かりやすいし、それっぽいでしょ？
ここからスクリーンショットやストーリーの内容に触れていたりします。
本当に面白いゲームなので、できればプレイしてから読んでほしいです！
三国志知らない～無双やったことない～って人にこそオススメ……と思っています。
が、それでも読む人もいると思うので細かいことは書かないようにしています。でも感想日記なので書きたい感想は書いちゃってます。よろしくお願いいたします。
良かったところ
オープニングよすぎ
関羽と一緒に一戦終えたあと静かめなイントロが流れて俺くんが剣舞してるところからはじまる無双オープニング今までになかったって！！！！ 顔がよすぎてドキッとしました。公式YouTubeチャンネルでオープニングがアップされていないのが口惜しい。そして、オープニング入る前のカットが
これですよ。左が黄巾党、右が関羽、その真ん中を歩く俺くん……か、か、かっこよすぎる……演出かっこよすぎる！！！！
呂布も相変わらずかっこいいです。
演出がよすぎる
今作、ストーリーもそうですがムービーに力が入りまくっていて構図がドラマティック。印象的な台詞は顔アップになるし、逆に遠くにカメラを置いて時間の流れをゆったりにさせたり……凝ってる……としみじみ思いながら見てました。
しゅかちゃんかわいい＾＾
俺くんもかっこいい。
選べるモードの寛容さ
最近のゲームって敵の強さを選べるのが普通ですよね。ノーマル、カジュアル、ハード……みたいな感じで。オリジンズはその表記が変わっていて……
「歴史を追う者（いわゆるカジュアル）」「乱世を往く者（いわゆるノーマル）」「逆境を覆す者（いわゆるハード）」表記になっていました。個人的にはこの書き方がグッと来て、このゲームをはじめて一番最初にスクリーンショットを撮ったところになります。
コーエー……どうしたんだ？ そんなに「没入感」に配慮するなんて……。ここから「あ、ストーリーに力入れてるんだな」って分かったので心構えができました。
行く先々で出会うギャルたち
SNSで大いに「むくつけき男たちに口説かれまくる」という内容が拡散されていますが本当にその通りではあり、行く先々で武将に気に入られます。よくもまあそんなに口説き文句のレパートリーがあるもんだ……後漢末期、たまげたなあ。
たくさん口説かれてくると、こっちもむさくるしい男たちがギャルに見えてくる訳です。
見て、こちら爆乳ツンデレギャルです。
こちらは姉御系ギャルです。
後輩系真面目ギャルです。
王子系白ギャルです。
キャラクターのイメージチェンジ
オリジンズでは、過去作でコミカルに描かれていた武将たちもイメチェンがされています。張角はその筆頭。次いで董卓。
序盤に出会う張角はボスとして箔をつけられてコーエーから送り出されてきた刺客ですが、まんまとやられました。あんなに戦闘が最高なことある？ 最高すぎて笑って声が出ることってあるんだ……。泣いていいんだか笑っていいんだかわからないグチャグチャの顔面でした。
黄巾党のことをしっかり追えて、張角が主人公の中にしっかり刻まれてるのがよかったです。某戦いで俺くんは過去の幻覚を見るんですが、その幻覚で出てくる人間が張角なんですよね。なん……なに？ お前そんな……いや、そりゃプレイヤーも張角にはグズグズになったけどさ……。わかるよ……。CoCのエモいシナリオかよ。
董卓がプロレスラーのヒール役を大真面目にやってたのもとてもよかった……。無双8までのギャグみたいな董卓はどこに行ったんだ。覇王の大器じゃんもう。董卓ルートも作ってくれませんか？
個人的にめっちゃ良いイメチェンだなと思ったのが貂蝉です。従来までの「傾国の美女」感というよりは「傾国の間者」って側面が強くて、かっこいい女性……のような印象を受けました。
多分いままでの「奉先様……♡」の声は対呂布用で、俺くんなど媚びを売らなくてもいい人間にはずっとこういう風な人だったのかも……と思わせるくらいイメージが違う。
ストーリー的には王允・貂蝉が襲われているところを俺くんが助ける……という形で、俺くんは王允の食客としてよく話すようになります。そこで貂蝉の過去を聞くんですが、それが俺くんの過去と似通ってるんですね。貂蝉も「私たちはよく似ている（にっこり）」みたいなこと言うし、俺くんじゃなきゃメインヒロインでメロメロになってしまう。
以前の貂蝉にあったあまぁ～い……♡感じは控えめになりましたが、隙を見せるとスッと滑りこんできそうな佇まい。まさに間者。すごくいいイメチェンだと思いました。
好感度システム
好感度システムとしか言えませんが、武将たちと絆をはぐくむと会話が増えます。FEとかユニコーンとかと同じシステムです。
このように董卓など早々に退場してしまう人物は早めに絆MAX台詞が聞けるのですが、これが最高なのでぜひムービーを見てほしいです……。董卓なんか強引俺様キャラのプロポーズだった。ちょっ……とーたくのバカ！/////みんな見てるって！////
世界を歩けるマップ
庄プロデューサーのインタビューでは「三国志の地理感をわかりやすく伝えたかった」というようなことが書いていたかと思うのですが（出典忘れ）、なるほどかなり分かりやすい！ 下邳ってここだったんだ！？ 虎牢関ってこのへんなんだ！？
こういう風にマップ上にキャラクターが立っていたり、周辺のモブ会話が聞ける。無双特有の寒いギャグも聞けます。
ストーリー進行に伴って移ろう季節感もあります。俺くんが歩く道筋を風が吹き抜けるんですが（行き先がわかりやすくなるように）、その風で巻き上がるものが春は花、夏は草、秋は枯れ葉、冬は雪になっています。そういう細かいところ……大好き！！
戦闘の最高さ
没入感や演出力に力を入れている本作……というのはお分かりいただけたかと思いますが、メインである戦闘システムでも遺憾なく発揮されています。
静止画だとわからないのが悔しい。カメラワークがものすごく気持ち良いです。無双乱舞系でカメラが引くのはいつも通り。一番目を引いたのは戦いの走り出しのとき、最初は近くから、そして広い戦場で大規模戦闘になった場合にグンッとカメラが自動で引くんです。開けた視界いっぱいに広がる大軍勢！ その臨場感といったらない！！
大規模戦闘になると兵士たちの鬨の声で左右の耳がいっぱいになって、体の傍を名前も知らない人々が我先に駆け抜けていく。無双に求められているゴチャゴチャ感は過去作よりも大いにボリュームアップ。名のある武将から一騎打ちを挑まれたり、どこかから鳴り響く銅鑼で否応なく高揚する士気。
あと、1000人斬りの演出がパチスロすぎる。
つづきが読みたいメインストーリー
後漢末期からの史実を追うゲーム……ではありますが、今回は主人公くんがいますので俺くんのストーリーも同時進行します。歴史の陰にいた者、という記憶喪失の俺くんですがとにかく顔がいい。顔がいいのを置いておいても、ストーリーも面白い。
俺くんのメインストーリーに絡むオリキャラもいます。この子は押し掛け医者の元化くん。彼が押し掛けてきたのにも理由がちゃんとあって……。そして道中で出会う、俺くんの過去に関わっているもうひとりの男。オリジナル展開として熱すぎる。
基本的には「記憶喪失の主人公が記憶を取り戻すまでの話」が俺くん側のメインストーリーとしてあります。プレイヤー側では30時間もやればもう大体の概要は掴めますが、この先にある結末が見逃せないね。
気になったところ
こいつらを殺すのか？ 俺が……！？ という気分にさせられる
最初から「一周目は魏一択だな」と思ってプレイをはじめたので、他陣営のみんなと楽しくおしゃべりしたり口説かれたりされてる最中「ごめん……ごめん……」みたいな気持ちがすごかったです。お前はそこまで私のことを気に入ってくれているのに……。
「俺にはこういう夢があるんだ、それを叶えるとき、お前も隣にいてくれよ」とみんな言ってくるんです。選ばない所属のみんなも……みんな……。
これが初無双だった人、過去のナンバリングできるのか
オリジンズは主人公がおり、ストーリーを俯瞰して見れる利点があります。かつシステムも過去を踏襲してとても洗練されているな～と感じているので、オリジンズで無双知った人が過去のナンバリングタイトルやれるのか？ と思ったりはしました。でもそんな心配しなくても、やりたい人はガツガツやるか……。
👆オススメです！＾＾
馬誤爆
L押し込みで馬が出せるんですが、よく誤爆します。しかしこれはアップデートで修正されたそうです、ありがてえ……。
あとは気になるところはありません。強いていえば、無双オリジンズに関わったすべてのスタッフが美味しいものを食べ、8時間睡眠を取れているかが気になります。
各陣営の感想
私は三国志は好きですが物凄く詳しい訳でもないし、なんなら推しは呂布軍なので三国時代に入る前に退場するんですね。学生時代に三国志の小説はめっちゃ読んだけど内容はもうほぼ忘れているし……ということで、初見のような感想で各陣営について書いていきます。
劉備軍
こんなん……好きになってしまう！！ 最初に出会うのが関羽なのでそこから必然的に彼らといの一番に仲良くなる訳です。
しかも劉備は天性の人たらしだしイエスマンだし仁義に厚いし、嫌いになる訳なくない？ 王道主人公属性で年上の義兄弟がいるっていうのも良い。歴代無双より若い時代なので、なんとなくはつらつさが違う。元気な若者たち……といった印象。爆乳ギャルとヒゲギャルもいるし。
二周目は劉備軍につきたいな！ と思ってはいたのですが、こうも最初から「俺たちイケます！ガンガン主人公イケます！」って顔をされると思ってなくてドキドキしました。友達になるなら劉備軍がいいな。
孫堅/孫策軍
孫呉、初めましてレベルで物語を追っていたのですが孫堅って人めっちゃかっこよくないですか？ 三国志界のシャンクス？
呉について本当に知識がないので新鮮な気持ちで一緒に戦っていました。孫堅はすごく強くて……部門を大事にしてて……身内贔屓な感じで……ちょっと任侠的なかっこよさがある。「孫堅が死んで孫策が死んで孫権に変わるんだっけ？」というのはなんとなく知っていたのですが、オリジンズで孫堅が退場したときはショック受けてる自分がいました。え……あれ助けられなかったの？ 俺くんは……。俺くんは助けれらなかったのかな？ TRPGの死ぬヒロイン問題ですか？
孫堅の死後、残された子供たちの「寄る辺のなさ」の描き方に胸を痛ませていました。しかもこれから曹操側についた俺くんにボコボコにされるんでしょ？ 可哀そうだよ……乱世なんてやめようよ……。
でも、家長となった孫策の迷走を見たあとの「覚悟を決めた」って言葉を聞いて俺くんも覚悟を決めました。劉備軍が仁徳の出世譚なら、孫策軍は次世代の成長譚なんでしょうね。お前らの成長を止めるのはこの俺。俺がお前の死。
曹操軍
呂布軍が推しになる前まで司馬懿推しだったので、今回は魏……というか曹操軍に所属しています。曹操のようなザ・覇王タイプ・目的のためには感傷など要らぬ・手段を択ばぬ・あと関羽大好き、なキャラクター性は嫌いではないし、歴史的にもまあ安心して追えるので……。
曹操って史実や小説で見ると結構抜けてるところあるなと思っていたんですが、無双の曹操は超かっこいいので全てをスマートな理由付けで抜け感を回避していて超かっこいいです。
曹操軍の軍師の多さっぷりに笑いつつ、荀攸かな……やっぱり……好きなのは……。あんなに面白い人だと思ってなくて。イタズラして怒られてないのに勝手にシュンとしてるチワワみたい、荀攸。呉だと韓当が一番好きなのでちょっと抜け感のあるおもしろおじさんが好きなのだと思います。
オリジンズは赤壁までを描くということで、曹操軍についたということは曹操が赤壁で勝つIFルートを見せてくれるん……だよね？ と思っていますが、果たして。
軍選択のときに出るこのクソデカ顔面にはちょっと笑ってしまいました。乙女ゲームで個人ルートに入ったときみたいですね。
呂布軍
ゲーム内で下邳はもう終えてます。語りたいことしかないので単独で日記書きます。
つづきはまた今度
30時間やって官渡ということは、あと10時間ほどあれば赤壁なのかな？ といった感覚値でいます。すべてクリアしたあとに、また感想日記を書きたいですね。書きたいだけで書かない場合もあるのでご愛敬。
これ空心菜かなあ？